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2021年】史上最高成績が連発!下半期を振り返ろう

2022-01-02 10:18:44

 2021年下半期は「東京オリンピックイヤー」のクライマックスでした。新型コロナウイルス感染症問題で、その多くがキャンセルになりましたが、いくつかの国のボクシングチームは、外部と接触しない「バブル方式」の中で事前合宿を行いました。そこに日本の選手が合流し、実戦トレーニングで交流した合宿もありました。

 


 世界選手権・銅メダル、EU選手権・金メダルの実績を持つナディーン・アペッツ選手(写真中央=ドイツ)と、宮崎県内でスパーリングをしたのは、鬼頭茉衣(左=中京大学・大学院)とオリンピック開会式に出演することになる津端ありさ(右=ライフサポートクリニック)です。両日本人選手は、中止となったオリンピック世界最終予選の出場候補でした。

 

 東西の大学ボクシング界では、通常より期間を短縮したリーグ戦をトーナメント形式で実施。関東大学リーグでは駒澤大学が1部初優勝、関西学生リーグでは芦屋大学が3年ぶり4度目の1部優勝を収めました。

 

 1年延期された東京オリンピックが7月23日に開幕。ボクシングでは出場権を得た男子フライ級・田中亮明(52kg級=中京高校・教諭)、同ライト級・成松大介(63kg級=自衛隊体育学校)、同ウェルター級・岡澤セオン(69kg級=INSPA)、同ミドル級・森脇唯人(75kg級=自衛隊体育学校)、女子フライ級・並木月海(51kg級=自衛隊体育学校)、同フェザー級・入江聖奈(57kg級=日本体育大学)が全員初戦を突破し、田中と並木が銅メダル、入江が金メダルを獲得しました。ボクシング競技における日本代表の過去最高成績は、2012年ロンドン大会の金メダル1個・銅メダル1個でしたが、これを上回る成績を今回の東京大会では収めることができました。

 

 IOC(国際オリンピック委員会)から、東京オリンピックへの関与を認められなかったボクシング統括団体AIBA(国際ボクシング協会)は、8月1日を階級区分を変更。史上最多の13階級を男女で設け、世界選手権の準備をしました。

 

 8月7日から13日にかけ、福井県営体育館(福井市内)では、2年ぶりにインターハイ(令和3年度全国高等学校総合体育大会・ボクシング競技 第75回全国高等学校ボクシング選手権)が開催され、学校対抗では日章学園高校(宮崎)が4年ぶり6度目の優勝を果たしました。

 

 8月21日、アンダージュニア王座決定戦が和歌山県立体育館で開かれ、小中学生の2021年度王者が決定しました。同時開催の全日本大学王座決定戦では、駒澤大学が新型コロナウイルス対策のガイドラインにおける出場条件を満たせなかったため、芦屋大学の不戦・優勝となりました。

 


 9月10日は中国・杭州で開催される『第19回アジア競技大会』までちょうど1年。その4年後の第20回大会は、愛知・名古屋での開催が予定されています。

 

 新型コロナウイルス感染症の影響で、今年は国民体育大会(三重とこわか国体)などの恒例行事が中止となりましたが、全日本女子選手権・ジュニア大会(高校生)は、中止から一転し、同国体の代替大会『三重県チャレンジマッチ』と同時開催されることになりました。

 


 本連盟会長の内田貞信は10月上旬、AIBAのウマール・クレムレフ会長とロシア国内で会合し、アスリートからフィットネスまで対象にしたスポーツ新システムについて前向きに話し合いました。

 

 

 10月26日から11月6日までセルビアの首都ベオグラードで開催された男子世界選手権で、バンタム級・坪井智也(自衛隊体育学校)とウェルター級・岡澤セオン(INSPA)が日本史上初の金メダルを獲得。大会賞金として10万米国ドルも手にしました。

 

 11月6日の11月7日、宮崎県内の真幸地区体育館では、実際にパンチを当てずにボクシングの勝敗を競う『第1回全日本マスボクシング大会』を開催。初代王者が決定した他、往年のオリンピック代表である木庭浩一氏、中村司氏、黒岩守氏がエキシビション戦を披露しました。

 


 東京オリンピックの会場となった墨田区の総合体育館では、11月24日から28日まで、2021年度の全日本選手権を史上初の男女合同で開催しました。今大会は1回戦から決勝戦まで、インターネットで生中継しました。

 

 国際ボクシング協会は12月12日の理事会で、組織名の略称を「AIBA」から「IBA」に変更し、新しいロゴも公開しました。改称の理由には、「過去の判定で報告された不正によって、著しく汚されたブランド・イメージを回復させる再始動を意味する」と広告しています。

 


 2021年最後の全日本合宿は、アンダージュニア(小中学生)を対象に福井県で実施し、将来のオリンピック・メダリスト候補である中学生たちがトレーニングに励みました。
 その他、2021年はメダリストを中心に、オリンピック閉幕後までボクシング以外でも様々な活躍の場をいただきました。上半期、下半期を問わず、多くの方々のご尽力あっての史上最高成績となります。2022年もよろしくお願い申し上げます。

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