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東京五輪】「東京2020の来年開催」におけるボクシング当事者の心境

2020-03-25 15:11:03

 3月24日、東京オリンピック2020は2020年以降で2021年夏までの日程変更が決まったことがIOC(国際オリンピック委員会)と東京2020組織委員会から共同でアナウンスされ、IOCは日本時間の本日18時半からマスメディアに電話会議を公開します。本連盟では下記の4名からの談話を聞き取り、リリースしています。

 

男子69kg級・岡澤セオン選手(鹿児島体育協会=アジア・オセアニア予選通過)

「オリンピックが1年延期となることは、新型コロナウイルス感染拡大のことを考えると、当然の結果だと思います。まずは、国民の皆様が乗り切ってもらいたいと思います。私たちにできることは、自ら楽しむことはもちろんですが、感動を与えることです。新型コロナウイルスのことで世界中の人の沈んだ気持ちを吹き飛ばせるように準備していきます」

 

男子63kg級・成松大介(自衛隊体育学校=開催国枠に選出)

「まずは新型コロナウイルス感染拡大の終息を願っています。オリンピック1年延期については、問題ありません。最大限の努力をして、メダルを獲得するという目標が変わることはありません」

 

男子57kg級・堤駿斗選手(東洋大学=世界最終予選待機)

「オリンピック1年延期については、1日も早い終息を期待しています。オリンピックへの出場権を取れていない私にとって、世界最終予選が開催される可能性が出てきたことに大きな期待を持っています。ここから這いあがってオリンピック金メダルを獲得したいと考えています」

 

日本ボクシング連盟会長・内田貞信

「選手のことを第一に考えた判断だと思います。IOCや日本政府、日本オリンピック組織委員会等に感謝をします。ボクシング競技はアジア・オセアニア予選が終了していますから、この結果については不動だと信じています。したがって、国内枠の選手も内定している通りで進めたい。しかし、最終的な決定をするのはIOCです。その発表を心待ちにしています。また、世界最終予選の日程や場所について、できるだけ早期に発していただきたいと思います。選手のモチベーション維持のために必要なことと思います。今回のことを受けて、選手には2021年の開催までにやるべき課題がある。しっかり取り組んでメダル獲得を目指そうと伝えます」

国際オリンピック委員会と東京2020組織委員会の共同声明
「トーマス・バッハIOC会長と安倍晋三首相は今朝、電話会議を開催し、COVID-19(新型コロナウイルス)と東京オリンピック2020に関し、絶えず変化する環境を議論しました。参加したのは、森喜朗・東京2020組織委員会委員長、橋本聖子・東京パラリンピック競技大会担当大臣、小池百合子・東京都知事、ジョーン・コーツIOC調整委員会議長、クリストフ・デ・ケッパーIOC局長、クリストフ・ドゥビIOC事務局長です。バッハ会長と安倍首相は、COVID-19による世界的なパンデミック(広範囲の大流行)、および人々の生活に何が起こっているか、そしてそれがオリンピックの世界的な選手の準備に及ぼす影響について、共通の懸念を表明しました。とても友好的で建設的な会議で、両首脳は東京2020組織委員会の仕事を称賛し、COVID-19と戦うための日本での大きな進展を指摘しました。前例のない予測不能な流行の広がりにより、世界の他の地域の状況は悪化しています。昨日、WHO(世界保健機関)のテドロス・アドハノム・ゲブレイェサス局長は、COVID-19パンデミックは“加速している”と述べました。現在、世界中で375,000件を超える症例が記録されており、その数は1時間ごとに増加しています。そして今日、WHOから提供された情報に基づいて、IOC会長と安倍首相は、東京での第32回オリンピック大会を2020年以降で2021年夏までに日程変更する必要があると結論づけました。これは、オリンピック選手と国際社会に関わるすべてのアスリートの健康を守るためです。幹部は、東京オリンピックが困難な時期に世界への希望の光として存在でき、オリンピックの聖火は、世界が迷い込んだトンネルの終わりの光になる可能性があると同意しました。したがって、オリンピックの聖火は日本に残ることにも同意しました。また、オリンピックとパラリンピックの“東京2020”の名称は維持されることも合意されました」

 

 本連盟は下記の選手の五輪挑戦権について、今後の成績を問わず保障し、IOCが今月16日の声明で発表した「すでに行われた予選の通過選手はその権利を維持できる」という約束が、開催延期の新局面でも継続されるのかを確認しております。

 

【ボクシング東京オリンピック日本代表候補】

男子52kg(フライ)級:田中亮明(中京高校教員)開催国枠に選出
男子57kg(フェザー)級:堤駿斗(東洋大学)=世界最終予選待機

男子63kg(ライト)級:成松大介(自衛隊体育学校)開催国枠に選出

男子69kg(ウェルター)級:岡澤セオン(鹿児島県体育協会)=アジア・オセアニア予選通過

男子75kg(ミドル)級:森脇唯人(自衛隊体育学校)開催国枠に選出

男子81kg(ライトヘビー)級:梅村錬(拓殖大学)=世界最終予選待機

女子51kg(フライ)級:並木月海(自衛隊体育学校)=アジア・オセアニア予選通過

女子57kg(フェザー)級:入江聖奈(日本体育大学)=アジア・オセアニア予選通過

女子60kg(ライト)級:濱本紗也(日本大学)=世界最終予選待機

女子69kg(ウェルター)級:鬼頭茉衣(中京大大学院)=世界最終予選待機

女子75kg(ミドル)級:津端ありさ(西埼玉中央病院)※世界最終予選見送り

会長・内田貞信

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