ヨーロッパのアイルランドでは、8月1日から国内のボクシングクラブ運営が解禁されますが、同国のアスレチックボクシング協会（IABA）は、トップ選手のみ、厳格なガイドライン付きで今月20日から合宿所へ戻れることを許可しました。隣国イギリスのトップメンバーが、ひと足早く6月1日から練習を再開していることに、東京オリンピック予選の代表選手から焦りの声が出ていたことも理由に挙げられています。
国内に民間のボクシングクラブが点在するアイルランドは、オリンピック種目でもボクシングを最も得意としており、過去に金2個・銀5個・銅9個のメダル獲得実績があります。今回も2018年世界女子選手権・金メダリストのケリー・ハリントン選手を始め、男女で東京オリンピックのメダリスト候補を抱えていますが、ヨーロッパ競技大会やEU選手権の金メダリストである男子57kg級のカート・ウォーカー選手は、ヨーロッパ予選ですでに敗退しており、来年の世界最終予選では、同級でエントリー予定の堤駿斗（東洋大学）にとって、一つの大きな壁になりそうです。
（昨年の世界選手権でのウォーカー選手）
アイルランド国民のみならず女子ボクシング史上最大のスターとなったケイティ・テイラー選手
