ASBC(アジアボクシング連合)は、IBA(国際ボクシング協会)がIOC(国際オリンピック委員会)の公認団体資格を取り消されたことを受け、「オリンピック・ムーブメントの支援を守ること」を目的として、IBAから脱退する意向を示しました。ASBCは規約を改正し、別の国際競技団体に加盟するための臨時総会を計画しています。
9月か10月を目処とした臨時総会が開かれる前に、ASBCのピチャイ・チュンハバジラ会長(タイ)は「スポーツの最高峰はオリンピックであり、ASBCは、国際舞台で競技のプロモーションと選手のサポートを続けることを保証したいです。アジアの取り組みは、オリンピックの聖火のように強く燃え続けています」と述べました。ASBCには現在、日本を含む43の国内連盟が加盟しています。
IBAに事実上台頭している国際団体『ワールドボクシング』は、IOCからの承認をまだ受けておらず、これには時間がかかることが想定されています。また、IBAの代わりにオリンピックのボクシング競技を運営するためには、おととしの東京大会から引き続き、IOC内部にボクシング・タスクフォースが設置されています。
ASBCのこうした動きには、アフリカ・ボクシング連合(CAB)の前会長ベッサレム・アブデラー氏も賛同し、CABも特別議会を開くべきだと述べました。
この影響を受け、7月14日からアスタナ(カザフスタン国内)で予定されていたアジア・ジュニア&ユース選手権は、延期が決定しました。日本ボクシング連盟は、同選手権の日本代表を選考するためのボックスオフ(決定戦)を開催し、派遣メンバーを確定していましたが、新しい日程の決定を待ちます。
ピチャイASBC会長