国際オリンピック委員会(IOC)は、今月23日に開幕する予定の杭州アジア競技大会で、ロシアおよびベラルーシの選手のゲスト参加は適用されないことを決定し、発表しました。
同2カ国は、現在起こっている戦争の影響で、今年、クラクフ(ポーランド)で開催されたヨーロッパ競技大会への出場が認められませんでした。その後、アジア・オリンピック評議会(OCA)の総会で、同2カ国から全種目で最大500選手がゲスト参加できることが可決されました。当時から参加はあくまで個人扱いであり、コンタクト種目やトーナメント形式など、アジアの参加諸国の成績に影響を及ぼす競技は対象外とされていたものの、この大会をパリ・オリンピックの予選に用いるボクシングには、特例参加の可能性が囁かれていました。IOCは声明の中で、「技術的な観点から参加は実現不可能」と説明しています。ロシアとベラルーシには、来年に計画された2つの世界予選に、パリ・オリンピック出場のチャンスが残されます。