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全日本選手権】東海予選でプロ・アマ頂上決戦か

2019-08-30 13:42:49

 2020年東京オリンピックに向け、ボクシングの新しい見どころは、プロスポーツ活動をしていたアスリートに試合参加が認められたことです。
 中でも特に大きな注目を集めてきた元プロボクシング世界ミニマム級王者・高山勝成(名古屋産業大学)は、今月31日と9月1日(共に13時競技開始)、岐阜工業高校で行われる全日本選手権・東海ブロック予選にフライ級(52kg)で臨みますが、ここには全日本選手権4連覇の実績を誇る坪井智也(自衛隊体育学校)もエントリーしており、予選とはいえ実現すれば重要なビッグマッチと見る声も多いです。
 プロボクシング界における主要な世界王者認定団体4つ、WBA(世界ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)、IBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)のすべてで、世界王座を獲得した高山は、7月上旬、名古屋県予選トーナメントで2勝を挙げて優勝。東海ブロックに駒を進めました。
一方、坪井といえば全日本選手権4連覇以外にも関東大学リーグ戦で4年間全勝(20勝)を果たすなど、国内外で多くの勝利を挙げてきた百戦錬磨です。しかし東京オリンピックで男子ライトフライ級(49kg)の採用がほぼ確実と判断し、昨年の全日本選手権ではフライ級に転向。準決勝で田中亮明(中京高校・教員)に惜敗しました。この敗退で、今年度の坪井は本連盟の推薦出場を得る条件を満たせず、予選に出場となったのです。
 早くも肉薄するプロ・アマ最軽量級のトップたち。高山は坪井について「フィジカルからすばらしい選手。オリンピックに向けて、誰が最大の壁といえる段階でも、今の自分はない」と控えめにコメント。「連日の当日計量にもまだ慣れていないし、3分3ラウンドはあっという間に終わるから、1秒1秒を大切にしないといけない」と県予選後には語っていました。坪井も高山について「十分な戦略でプロボクシングの頂点を制覇した人だと思っているので、ルール上のアドバンテージが自分にあっても、油断はできない」と警戒。その一方で「目標は全ラウンドを取ること」とプライドをのぞかせました。
 なお、東海ブロックのフライ級では、岐阜県は出場選手なしですが、三重県からも宇津輝(日本大学)がエントリー。こちらも高山や坪井らの大物攻略を狙う技巧派です。

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