長年、オリンピック・ボクシングにおける唯一の統括組織であったAIBA(国際ボクシング協会)が大陸ごとに開催しているフォーラムのアジア版は、3月6日、ヨルダンの首都アンマンで開催されると同協会から発表がありました。アンマンは東京オリンピックのアジア・オセアニア予選の開催地であり、開催期間中となります。
複数の未解決課題により、AIBAは2020年東京オリンピックへの関与をIOC(国際オリンピック委員会)から除外されており、同オリンピック予選はいずれもIOCのタスクフォース(特別作業部会)によって運営されています。一方でAIBAが信頼回復のために実施している一つが大陸フォーラムであり、各国内ボクシング連盟の不満や疑問を吸いあげることが目的とされてきました。
AIBAのモハメド・ムスタザン暫定会長は「アジアは飛躍的に発展しているが各地域に独自の問題があります。私たちはその関係者からすべての側面を聞くためにヨルダンへ行き、土壌を固めるために最善を尽くします。ただし、まずはAIBAを救い、改革を実施し、強力な組織を構築する必要があるのです」と説明しました。
日本ボクシング連盟では、予選のためにヨルダン滞在中の石橋勇(スポーツ科学委員会・委員長)がフォーラムに出席予定です。
フォーラム発案者のウマル・クレムレフ氏(Photo by AIBA)