パンデミック(広範囲の流行)を起こしている新型コロナウイルスは、ボクシング界でも、すでに世界中で大半の国際大会に延期や中止を余儀なくさせており、日本では、先月の全国高校選抜大会が中止されました。
次に最終判断を求められているのが、大学生のためのボクシングリーグ戦です。関東大学ボクシングリーグでは、運営委員会が1部と2部の学校とメールで協議しており、全監督からそれぞれの意見を集めている段階です。同委員会によれば「締め切りは特定していないものの、来週中には何らかの決定を報告したい」との意向でした。予定どおりであれば、5月16日に後楽園ホールで第1週が行われます。
関西学生ボクシングリーグでは、会場を分けた総合健診も、各選手が2メートル以上の距離を置くなど、最大限の感染注意を払いながら実施されています。先月21日の判断では、当初の予定より2週間延期させた5月24日から、龍谷大学、関西大学を会場として開催を決定しました。ただし二転三転する状況を踏まえ、運営側も「意見集約による様子見を続ける方針」となっています。
東西いずれのリーグ戦関係者からも「ウイルス被害の深刻さはもちろん理解しているが、特に最上級生(4年生)の選手に、集大成の場を設けられないか現実的な方法を探っている」という思いが多く聞かれます。
最終的には東西の優勝校で全日本大学王座決定戦が毎年行われています。