ボクシング界でも、ドミノのように大会中止を連鎖させている新型コロナウイルス問題ですが、世界には今も、感染者が1人もいない国が稀にあります。
その一つが中央アジアのタジキスタンです。タジキスタンの首都ドゥシャンベでは、今月2日から、国内選手権も予定どおり開かれました。
旧ソビエト連邦圏でもあるタジキスタンでは、近隣のカザフスタンやウズベキスタンにもまれながら、有力選手を多く育て、東京オリンピックのアジア・オセアニア予選でも、2019年アジア選手権64㎏級優勝のバホドゥル・ウスモノフ選手や2018年世界大学選手権81kg級優勝のシャボス・ネグマトゥロエフ選手は通過を決めています。両選手は今回の国内選手権に参加しなかったものの、国際大会で実績を持つ他の男女エリート(成年)たちが多く出場。2020年のタジキスタン王者を決しました。
タジキスタンでは2016年にアジア学生選手権の開催実績があり、そのときは沖島輝(駒澤大学)が64㎏級で金メダルを獲得しています。