役 職 | 氏 名 | 備 考 |
監 督 | 小山田 裕二 | AIBA3スターコーチ・JOCオリンピック強化スタッフ・駒澤大学 |
コーチ | 関根 裕典 | AIBA1スターコーチ・JOC強化スタッフ・日本大学 |
コーチ | 鈴木 大輔 | JOC強化スタッフ |
コーチ | 須佐 勝明 | JOC強化スタッフ・自衛隊体育学校 |
階 級 | 氏 名 | 所 属 |
ライトフライ級
|
重岡 優大
|
拓殖大学
|
フライ級
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中垣 龍汰朗
|
東京農業大学
|
バンタム
|
北浦 龍馬
|
東京農業大学
|
ライト級
|
嶋田 淳也
|
駒澤大学
|
ライトウェルター級
|
鈴木 稔弘
|
日本大学
|
ウェルター級 | 平仲 信裕 | 芦屋大学 |
ミドル級 | 梅村 錬 | 拓殖大学 |
4 試合結果(9月1日)
9月1日 | |||||
階 級 | 氏 名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
L級
|
嶋田 淳也
|
○ | WP
5ー0 |
● |
ドイツ
|
LW級
|
鈴木 稔弘
|
○ | WPD
5ー0 |
● |
エストニア
|
W級 | 平仲 信裕 | ○ | KO
1R |
● | アフガニスタン |
M級 | 梅村 錬 | ● | WP
0ー5 |
○ | ロシア |
9月2日 | |||||
階 級 | 氏 名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
F級
|
中垣龍汰朗
|
○ | WP
4ー1 |
● |
ポーランド
|
B級
|
北浦 龍馬
|
○ | WP
5ー0 |
● |
ポーランド
|
LW級 | 鈴木 稔弘 | ● | WP
0-5 |
○ | ハンガリー |
9月3日 | |||||
階 級 | 氏 名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
L級
|
嶋田 淳也
|
● | WP
0ー5 |
○ |
ロシア
|
W級 | 平仲 信裕 | ● | WP
0ー5 |
○ | ポーランド |
9月4日 準決勝 | |||||
階 級 | 氏 名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
LF級
|
重岡 優大
|
◯ | KO
2R |
● |
台湾
|
B級 | 北浦 龍馬 | ◯ | RSC-I
3R |
● | 台湾 |
9月5日 準決勝 | |||||
階 級 | 氏 名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
F級
|
中垣 龍汰朗
|
● | WP
0-5 |
○ |
カザフスタン
|
中垣選手はフライ級 銅メダルを獲得いたしました。
9月6日 決勝 | |||||
階 級 | 氏 名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
LF級
|
重岡 優大
|
● | WP
0-5 |
○ |
ロシア
|
B級 | 北浦 龍馬 | ○ | WP
4-1 |
● | アルメニア |
重岡選手はライトフライ級 銀メダルを獲得いたしました。
北浦選手はバンタム級 金メダルを獲得いたしました。
4 試合戦評
9月1日
階級 | 氏名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
L級 | 嶋田 淳也 | ○ | WP
5-0 |
● | ドイツ |
9月1日
60kg 嶋田淳也(駒澤大学) VS ZARRAA YOUNES(ドイツ) 1R 相手は長身のオーソドックススタイル。嶋田は開始からリズム良く左ジャブ、左右フックをヒットし主導権を握る。相手はサークリングしながら嶋田の攻撃を回避するのがやっとで、中々攻撃してこない。嶋田は常に先手を取ってリズム良く左右フック、左右ストレートをヒットする。嶋田は相手の反撃に対しても被弾すること無くラウンド終了。嶋田のラウンド。 2R 1R同様、リズム良く左ジャブ、左右フックをヒットする。相手は疲れが見え、足が止まり接近してくる。そこに嶋田の左アッパーボディがヒットし、相手は体がくの字になる。嶋田は休まず攻撃を続けるが捕らえきれずラウンド終了。嶋田のラウンド。 3R 嶋田は変わらず積極的に攻撃をしかけるが、少し疲れが見え、軽いパンチだが相手の反撃を許す。しかし、2R同様に接近戦で左アッパーボディをヒットする。その後も左右フック、左右ストレートをヒットしラウンドを支配したまま、試合終了。結果、30-27、5-0WP勝ちであった。 嶋田は初の国際大会であったが、いつも通り落ち着いた試合運びで日本の初陣を飾った。少しラウンド終盤、試合の終盤に足が止まったが危なげない試合であった。これを自信に、次戦、地元ロシア撃破を期待したい。 戦評:小山田 |
階級 | 氏名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
LW級 | 鈴木 稔弘 | ○ | WP
5-0 |
● | エストニア |
64kg 鈴木稔弘(日本大学) VS KARKHANIN SEMEN(エストニア)
1R オーソドックススタイルの相手に、鈴木は鋭いリードと細かい出入りで距離を見極め、相手が強引に攻撃に出れば的確なガードでプレスをかける。慌てて大振りになる相手を確実に捉え、強烈な右ストレートが入る。相手が堪らずクリンチしたところでラウンド終了。鈴木のラウンド。 2R 相手は鈴木の強打を警戒し、頭を下げ接近戦に出る。鈴木は、上下の打ち分けで相手の上体を起こし、強烈なボディブローをヒットさせる。堪らずクリンチしてくる相手をレフリーは制止せず流すが、鈴木は冷静にヒットを重ねる。一向にクリンチしてくる相手を鈴木はバックステップや角度を変える攻撃で対応し、ラウンド終了。鈴木のラウンド。 3R 前ラウンドに続き、頭を下げてくる相手にバッティングを注意しながら、左右のストレートでヒットを重ねる。執拗にクリンチをする相手にレフリーは減点を宣告。鈴木の強烈なボディーブローが入り、再びクリンチしてきたところで2回目の減点。終始、主導権を握り、ラウンドを支配したまま、試合終了。結果、30-24、30-23、30-25、30-25、30-25のWP勝ちであった。 鈴木は嶋田に続き勝利を修め、日本選手団に勢いをつけた。執拗にクリンチをしてくる相手であったが、熱くなることなく冷静に試合展開できていた。大会初日、64㎏級では鈴木のみが試合であったが次戦、ハンガリー戦も期待したい。 戦評:関根 |
階級 | 氏名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
W級 | 平仲 信弘 | ○ | KO
1R |
● | アフガニスタン |
69kg 平仲信裕(芦屋大学) VS SAMAD ZAKI(アフガニスタン)
1R オーソドックススタイルの選手。 平仲選手は開始と同時に前進し踏み込みの早いジャブで主導権を握ろうとする。 相手選手は平仲選手の前進を阻止するべく後退しながらジャブやワンツー及びステップワークで平仲選手の攻撃を許さない。 中盤以降、平仲選手のプレスにより徐々に相手選手との距離が近くなりロープ際に詰める場面が多くなる。平仲選手の早いフック気味の右ストレートが相手選手に被弾し、連打で顔が跳ね上がりカウントが入る。 引き続き手を緩めることなくパンチをまとめ再びカウントが入る。 その後も間髪なく三度目のカウントが入り試合が終了する。 結果 1RK.O勝ち 平仲選手は動きは悪くないもののパンチを被弾する場面では顔を横に向けて嫌がる場面があり印象が悪い場面があった。 次戦ではしっかりと是正して戦いに望んでもらいたい。 戦評:須佐 |
階級 | 氏名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
M級 | 梅村 錬 | ● | WP
0-5 |
○ | ロシア |
75kg 梅村錬(拓殖大) VS (ロシア)TUKOV VADIM
1R オーソドックのボクサータイプ 梅村は左ジャブで足を使う相手を追いかける。左で下がらせて接近すると梅村の左ボディがヒットする。しかしクリンチを巧く使い追撃を打たせて貰えない。ラウンド中盤、右ストレートを打ちにいったタイミングで梅村は右目にバッティングを受けるもダウンのカウント8を取られてしまう。その後梅村も追いかけるが左右にステップされてつかまえきれずに1R終了。相手のラウンド 2R 梅村は積極的に踏み込んむが相手はステップワークを使いなかなか距離がつまらない。ジャブを多用して右ストレートを打つもステップで外されて、逆に右ロングフックを被弾してしまう。それでも距離をつめてボディを打ちに行くと相手はクリンチを多様して空転させられてしまう。相手のラウンド 3R 梅村は勝負をかけてプレスを強めるが変わらずステップで外されてしまう。逆に左右ロングフックを被弾してポイントを失なうも諦めずに左ストレート、左右ボディアッパーで対抗したが挽回するに至らなかった。最終ラウンドで試合終了。結果、30-27が4人、30-26が1人、5-0WP負けであった。 パワーで勝る梅村だがステップの巧いタイプへの対応策が必要である。 戦評:鈴木 |
9月2日
階級 | 氏名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
F級 | 中垣 龍汰朗 | ○ | WP
4-1 |
● | ポーランド |
52kg 中垣龍汰朗(東農大) VS JOZWIK MACIEJ(ポーランド)
1R 相手はオーソドックススタイル。中垣は開始と同時に右ジャブを使いながら相手が出てきた所に左ストレートをヒットし主導権を握る。更に左アッパーボディ、左右ストレートをヒットする。相手も中垣の打ち終わりを狙い右ストレートを放ち反撃してくる。しかし、中垣はステップワークを使い、相手の攻撃を回避する。落ち着いた試合運びを見せ、ラウンド終了。中垣のラウンド。 2R 中垣は変わらずステップワークを使いながら右ジャブを多用し、左ストレート、左アッパーボディをヒットし、試合コントロールする。相手はプレスをかけ前に出てくるが、中垣は落ちついたディフェンスで相手に空を切らせる。中垣のラウンド。 3R 中垣は変わらず右ジャブ、左ストレート、左アッパーボディをヒットする。相手も最終ラウンドとなり更にプレスを強めてくる。中垣はラウンド中盤になり、少し疲れが見える。打ち終わりに何度か軽いパンチを被弾する。しかし、その後はしっかりと左右ストレートをヒットし印象付け、試合終了。結果、29-28が3人、30-27が1人、27-30が1人の4-1WP勝ちであった。 ジュニア、ユース時から数々のタイトルを取り日本代表として実績を積んでいる中垣は、非常に落ち着いた試合運びであった。次戦は9月5日に地元ロシアを敗ったカザフスタンと準決勝。今日のようなクレバーな戦いで、良い色のメダル獲得を大いに期待したい。 戦評:小山田 |
階級 | 氏名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
B級 | 北浦 龍馬 | ○ | WP
5-0 |
● | ポーランド |
56kg 北浦龍馬(東京農業大学)VS IWANOWJAROSLOW(ポーランド)
1R オーソドックススタイルの相手選手。 初戦の影響からかお互い緊張し動きが固い。 そんな中、突破口を形成したのは北浦選手。 力強い左ストレートと右ボディが当たり動きがスムーズになっていく。 後半、北浦選手の印象の良い左ストレート及び右フックが当たると一挙にペースを握る。 終始、支配感及びクオリティーブローで優勢だった北浦選手のラウンドか 2R 開始当初、お互いが距離感を保ちながら静かなスタートになるも突破口を開いたのは北浦選手。 素早い右ジャブから組み立てていき、ボディやストレートでポイントを量産する。 時より集中力が欠乏しパンチを被弾し後ろに下がる場面が見受けられるも、終始ロープに追い込んでいるのは北浦選手。 終始主導権を獲得した北浦選手のラウンドか。 3R 開始当初、相手選手は強引に前に出てパンチをまとめてくる。 北浦選手は冷静に対処し主導権を握らせない。 中盤、北浦選手のボディ攻撃でダメージが蓄積していた相手選手は足が止まりだす。 北浦選手はチャンスを逃すことなくパンチをまとめる場面を作る。 その後も無難に対処しゴング。 クオリティーブロー、支配感で北浦選手のラウンドか。 結果 30-27 29-28 29-28 29-28 29-28 5-0WP勝ち 北浦選手は開始当初は緊張していたものの海外の試合でも普段通りに自分のボクシングができていたのではないか。 しかしながらパンチを打った後の距離が近いため、もう少し遠距離から打てればよりパンチを被弾する場面がなくなり、かつ確実な試合展開になるのではないか。 戦評:須佐 |
階級 | 氏名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
LW級 | 鈴木 稔弘 | ● | WP
0-5 |
○ | ハンガリー |
64kg 鈴木稔弘(日本大学) VS RICHARD KOVACS(ハンガリー)
1R やや身長で勝るオーソドックススタイルの相手に、鈴木はリードの差し合いを制し、序盤から相手にロープを背負わせる。鈴木の右ストレートから左ボディに繋ぐ上下の打ち分けが相手を捉える。相手はロープを背負いながらダッキングやウィービングから左右のフックで応戦する。終始、先手を取り、ロープを背負わせ的確なブローを決めた鈴木のラウンドか。 2R ガードの上からではあるが、見栄えのする左右の大振りのフックを許さぬよう、鈴木はコンパクトにコンビネーションを組立てる。常に先手を取り、ロープを背負わせ的確なコンビネーションをヒットさせる。時折、相手の大振りのフックを被弾するが確実に打ち返し、鈴木の力強いボディブローが相手の足を止める。鈴木の右ストレートが相手の顎を捉えた際に、マウスピースを吐き出す場面もあった。鈴木のラウンドか。 3R ボディのダメージに加え、疲労困憊の相手を鈴木は攻めためる。相手は頭を下げながら見栄えのある左右フックを打っては後退する展開に切り替える。鈴木の強烈なボディブローがヒットした際、相手は再びマウスピースを吐き出す。ラスト、畳み掛けるように鈴木が攻勢に出るが、相手も左右のフックで応戦し、試合終了。結果は、28-29、27-30、27-30、27-30、28-29の0-5WP負けであった。 常に先手を取り、的確なクオリティブローでロープを背負わせ、終始ラウンドを支配しているように見えたが、ジャッチが支持したのは相手であった。 この貴重な海外での試合結果を最大限生かし、次に繋げてもらいたい。 戦評:関根 |
9月3日
階級 | 氏名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
L級 | 嶋田 淳也 | ● | WP
0-5 |
○ | ロシア |
60kg 嶋田淳也(駒澤大学) VS MAMEDOV GABIL(ロシア)
1R 相手はオーソドックススタイル。嶋田は小刻みにステップを踏み左ジャブから左右ストレートをヒットする。常に先手を取り相手の攻撃を封じる。ラウンド終盤、相手がプレスを強め前に出てくるが、嶋田は相手の打ち終わりに左右フック、左アッパーボディをヒットしラウンドを支配する。嶋田のラウンドか。 2R 相手は更にプレスを強め前に出てくる。嶋田はこれに対し左ジャブから左右フックをヒット。相手に疲れが見え、下がりだす。嶋田は変わらず左右フックをヒットし、ミドルレンジからの左アッパーボディをヒットする。相手も嶋田の打ち終わりを狙ってくるが、しっかりガードし被弾を許さない。このラウンドも常に先手を取り、優位に進めた嶋田のラウンドか。 3R 相手は疲れからか、下がりながら嶋田の打ち終わりを狙ってくる。嶋田は変わらず先手を取り前に出ながら相手の出鼻に左右フックをヒット。接近戦では左アッパーボディをヒットし、更に相手を下がらせる。下がる相手を追いながら左右フック、左アッパーボディをヒットする。相手は下がりながらロープを背にし逃げるのやっと。最後まで嶋田が攻め続け、試合終了。常に先手を取り試合をコントロールしていた嶋田の勝利かと思われたが、結果は27-30が4人、28-29が1人の0-5WP負けと、意外な結果であった。 非常に悔しい厳しいジャッジングであったが、嶋田は持っている力を十二分に発揮し素晴らしい戦いをした。今回の経験と悔しさを今後に生かし、更に成長してくれる事を願う。 戦評:小山田 |
階級 | 氏名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
W級 | 平仲 信裕 | ● | WP
0-5 |
○ | ポーランド |
69kg 平仲信裕(芦屋大学) VS WACHALA FILIP(ポーランド)
1R 相手はオーソドックススタイルの選手。 開始当初から近距離での激しい攻防戦になる。 平仲選手は相手よりも前に出てボクシングをしており、若干パンチの印象が良い 中盤以降、相手選手はステップワークを活用し、平仲選手が追う場面が多くなる。 追う途中や打ち終わりにカウンター気味のパンチで平仲選手の顔が跳ね上がり印象が悪くなる。 積極性、クオリティーブローの数で平仲選手か。 2R 引き続き1Rと同様に平仲選手が追う展開になるも平仲選手は力みからか打ち終わりに被弾する場面が多くなる。 中盤以降も積極的に平仲選手は攻撃するも打ち終わりにパンチを被弾し印象が悪い。 終始、クオリティーブローの数で相手選手のラウンドか。 3R お互いが疲労が見える中で平仲選手は引き続き追う展開になる。 平仲選手のワンツーからのまとめたパンチがヒットし始め、相手選手は嫌がりクリンチワークが多くなる。 引き続き近距離の場面が多くなり、平仲選手の強弱のまとめたパンチが当たりはじめる。 終始積極性、クオリティーブローで平仲選手のラウンドか。 結果 28-29 28-29 27-30 27-30 27-30 0-5WP負け 相手選手はステップワークを活用しつつ後退しながらの攻撃であり積極性がなく印象が薄い。 1R、3Rは平仲選手のラウンドかと思ったがまさかのフルマーク負け。 戦評:須佐 |
9月4日(準決勝)
階級 | 氏名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
LF級 | 重岡 優大 | ○ | KO
2R |
● | 台湾 |
49kg 重岡優大(拓殖大) VS HONG-da LIN (台湾)
1R 長身サウスポースタイル 重岡が相手との距離を探る展開で始まる。右の差し合いは互角、ワンツー がヒットすると重岡がプレスを強めて二段、三段と仕掛けて接戦のなか1R終了。重岡のラウンド 2R 重岡は距離を詰めて右ジャブの相討ちからワンツーをヒットさせてポイントを先行する。更にプレスを強めるとクリンチのシーンが多くなるも振りほどいて左ボディをヒットさせる。相手が左ストレートを打ちに来たタイミングにワンツーを一閃ダウンを奪うと相手選手のダメージは深く立ち上がる事はなかったKO決着。 戦評:鈴木 |
階級 | 氏名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
B級 | 北浦 龍馬 | ○ | RSC-I
3R |
● | 台湾 |
56kg 北浦龍馬(東京農業大学)VS PO-YI CHEN(台湾)
1R オーソドックススタイルの相手選手。 お互い距離が遠く、緊迫した戦いから始まる。 そんな中、突破口を形成したのは北浦選手。 ジャブからの力強い左ストレートと右ボディが当たり主導権を獲得する。 相手選手はパンチを警戒してかステップワークからの攻撃に切り替え、慎重なボクシングを展開する。それに対して北浦選手は前進しながらカウンターで対抗する形になる。 お互いがクリーンヒットが少ない中、僅かに北浦選手のラウンドか。 2R 開始当初から相手選手はステップワークを活用して遠距離からのジャブ、右ボディでポイントを量産していく。 北浦選手も落ち着きながら前進してボディ主体でポイントを盛り返すも、時より足が止まり相手のワンツーに対してカウンターで対抗するが前で打っていないため印象が薄い。 積極性、クオリティーブローで僅かに北浦選手のラウンドか。 3R 開始当初、一進一退の攻防が始まる。 そんな中、相手選手が接近した際に偶然のバッティングにより右頬 をカットする。 1度は続行したものの北浦選手のパンチにより再び出血しドクターがストップの申告をする。 結果 RSC-i勝ち ※途中採点 20-18 19-19 19-19 20-18 20-18 試合内容では勝ちを認識するほどであるが、 単調な攻撃であるため勝ちになるか少し心配するところがあった。 ステップワークを活用する選手に対しての対策として、まだまだやれることが沢山あると考える。 まだまだ伸びる物を持っているので是非今後に期待したい。 戦評:須佐 |
9月5日(準決勝)
階級 | 氏名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
F級 | 中垣 龍之介 | ● | WP
0-5 |
○ | カザフスタン |
52kg 中垣龍太朗(東農大) VS KUANDYKOV ABAY(カザフスタン)
1R 相手は中垣と同じサウスポースタイル。中垣はリズム良く右ジャブを出しながら相手の出鼻に左ストレート、左ボディストレートをヒットする。相手は中垣のスピードについてこれず手が出ない。中盤、相手が出てこないことから、中垣は早いワンツーストレートをヒットしポイントをピックアップ。常に中垣のペースで進みラウンドを支配し、終了。中垣のラウンド。 2R 相手は挽回しようと1Rより前に出てくる。中垣は変わらずリズム良く右ジャブから左ストレート、左ボディストレートをヒットする。相手の攻撃もステップ、ヘッドスリップでかわし被弾を許さない。相手は更にプレスを強めてくる。終盤、相手のコンビネーションを被弾するも、中垣はステップワークでやり過ごす。中垣のラウンドか。 3R 相手は更にプレスを強めてくる。お互い同じタイミングでワンツーストレートを放ち、中垣の左ストレートがヒットしたかに見えた。しかし、レフェリーはなぜか中垣にカウントを与える。スタンディングダウンを取られたが、中垣は変わらず右ジャブを多用しリズムを崩す事なく左ストレートをコネクトし、試合をコントロールする。中盤から終盤にかけ、お互い疲れからか揉み合う場面が増え、クリーンヒットが少なくなる。それでも中垣はリズムを変えることなく攻め続け、試合終了。 日本チーム誰しも中垣の勝利を確信したが、結果は意外にも全てのジャッジが相手を支持。28-29が1人、27-30が4人の0-5WP負けであった。 中垣は非常に良いリズムで自分のボクシングを貫いたがレフェリー、ジャッジの支持を得られなかった。国際経験も豊富で向上心を持っている中垣である。今回の経験を無駄にする事なく、更なる成長に繋げてもらいたい。 戦評:小山田 |
9月6日(決勝)
階級 | 氏名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
LF級 | 重岡 優大 | ● | WP
0-5 |
○ | ロシア |
49kg 重岡優大(拓殖大学) VS KHUDOYAN EDMOND (ロシア)
1R 相手はオーソドックススタイルの選手 重岡は右ジャブで距離を詰めると相手選手は左右フットワークで的をしぼらせない。ガードを上げて重岡がプレスをかけ、左ストレートから右フックをヒットさせるが打ち終わりに右フックを被弾する。時折見せる右ボディストレートも巧みだった。激しい攻防のなか 1R終了。相手選手のラウンド 2R 重岡は距離を詰めて右ジャブと出入りの早いワンツーで先行する。中盤からプレスをかけて追う重岡の左ストレートの入り際を狙われて被弾する。後半左右にスイッチ、左右ステップの巧さが光る相手選手との距離を詰める為に重岡は相打ち覚悟でワンツー、右フックを使い追いこんだが2Rゴング。クオリティブローの数で相手選手のラウンド 3R 変わらずステップで距離を取る相手にワンツーで仕掛けるも相手の右ストレートフックと相打ちになり重岡がカウントを奪われる。ポイントを挽回しようと最後まで右ジャブから左ストレート、右フックで勝負に出たが相手選手のフットワークは最後まで衰えなかった。 相手選手のラウンド 結果 0-5WP負け 27-30 が4人 28-29が1人 国際大会に於いてもスピードとファイティングスピリットは光る物を感じさせた。決勝戦での敗戦は重岡の糧となることだろう。 戦評:鈴木 |
階級 | 氏名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
B級 | 北浦 龍馬 | ○ | WP
4-1 |
● | アルメニア |
56kg 北浦龍馬(東農大) VS MAMEDOV GABIL(アルメニア)
1R 相手は小柄なオーソドックススタイルの選手。 ラウンド開始後、お互い遠距離での駆け引きから始まるも北浦選手のジャブボディ、ワンツーでポイントをリードしはじめる。 中盤以降、相手のカウンター気味の左ストレートや返しのフックを貰い、主導権が奪われそうになるも、流れを変えられないよう、接近してのボディや返しのフックでポイントを取る。 終始、クオリティーブローの数で北浦選手のラウンドか。 2R 当初相手は挽回しようと1Rより前に出てくる。北浦は前の手を活用して相手の前進を止め被弾しないようにステップワークを活用する。途中まで一進一退の攻防も、ラウンド後半には北浦選手のステップワークからのカウンターで主導権を獲得。 その後、ポイントを奪おうと相手選手は大振りぎみのワンツーを多く放ちスタミナが切れホールドを繰り返す。 北浦選手はホールドされるもサイドに切り替えし、ボディ攻撃でポイントを量産しリードしたままゴング、北浦選手のラウンドか。 3R 当初から接近戦がはじまる。 相手選手はスタミナが切れており打った後に体が崩れ、ポイントになりにくいパンチに対して北浦選手は前で打ち、かつ強弱の上下のパンチで印象が良い。 相手選手は嫌がり後退するも、北浦選手は逃すことなく追いかけ接近戦に持ち込む。 全体的に北浦選手のパンチの方が印象が良く、また積極性においても前でポイントを獲得しており、北浦選手のラウンドか。 結果 4-1WP勝ち 30-27 30-27 27-30 29-28 30-27 大学選手権 初の金メダリスト 北浦選手は落ち着いてボクシングが出来ており、とても見栄の良いボクシングが出来ているのではないかと思う。 今後この大会をきっかけに自信をつけ更に進化し、試合巧者になってもらいたい。 戦評:須佐 |
5 総合結果
結 果(階級) | 氏名 | 所属 |
金メダル(バンタム級) |
北浦 龍馬 |
東京農業大学 |
銀メダル(ライトフライ級) |
重岡 優大 |
拓殖大学 |
銅メダル(フライ級) |
中垣 龍汰朗 |
東京農業大学 |