IOC(国際オリンピック委員会)のジョン・コーツ調整委員長は、地元オーストラリアの新聞メディアで、1年延期された東京オリンピック2020の開催可否を「今年の10月頃に評価する」という意向を語りました。
これまでは、同オリンピックまでに「新型コロナウイルスのワクチンが開発されるかどうか」が焦点という見方も多かったですが、今回の報道でコーツ委員長は「たとえワクチンが開発されても、十分な量が世界中で確保できなければ開催は難しい」とコメントしました。
この2日前、英国のBBC放送ではトーマス・バッハIOC会長が雇用費延長の問題などから、来年に同オリンピックを開催できなかったら、再延期をせずに中止となる見通しを認めたことが報じられ、東京オリンピックの開催について再び様々な憶測が飛び交っていました。
直後の記者会見で、橋本聖子オリンピック・パラリンピック担当大臣は「来年の東京大会の成功に向けたバッハ会長の強い決意ではないか」と述べ、バッハ会長と安倍晋三・総理大臣との会談でも「来年の成功に向けて、しっかりやっていくという内容だった」と指摘しています。