EUBC(ヨーロッパボクシング連盟)のフランコ・ファルシネリ会長は、今年12月にAIBA(国際ボクシング協会)の総会を仮想(virtual)で開くことを検討していると月刊レポートで述べました。この場合の仮想は、オンライン会議などを意味しており、その年内実現にAIBAがこだわる最大の目的は、会長選挙の実施です。
前進の国際アマチュアボクシング連盟 (FIBA)から数えれば、今月24日でちょうど100年にわたってオリンピック・ボクシングを統括してきたAIBA。現在は、2019年3月28日から、モロッコ人医師のモハメド・ムスタザン氏が「暫定会長」を務めていますが、「暫定会長の就任から365日以内に正規の会長を選ばなければならない」という規則が、新型コロナウイルス問題などで守られていない状況であり、この未解決は、東京オリンピックへの関与を禁止する形で「一時的な絶縁」を宣言したIOC(国際オリンピック委員会)に「ガバナンス問題が解決できていない根拠」と判断され、関係再開をさらに見送られる不安材料になりかねないと見られています。
すでに2度延期された4年に1度のAIBA総会は、12月12日と13日の開催を最優先にしたいと以前からAIBA執行委員会に決定されています。
(ムスタザンAIBA暫定会長)