写真:日頃の練習からヘッドギアを基本的に使わないキューバ・チーム
女子ボクシングへの参加を見送り続ける一方、男子ボクシングではいまだ「世界最高ブランド」の印象を持たせる中米カリブ海のキューバでも、東京オリンピックに向けた計画の本格再開前に、試運転トレーニングを内陸都市のカマグエイで再開しました。
キューバのナショナルチームは通常、首都ハバナで練習を行いますが、新型コロナウイルスの蔓延を抑制のために出された衛星対策に基づいて、今回は適切な環境を持った地方都市からトレーニングが再開されると、チームのコーチであるローランド・アブセル氏は述べています。今年3月26日から、アルゼンチンのブエノスアイレスで始まる予定だった東京オリンピック・アメリカ大陸予選は、開催前に延期が決まり、以降、同オリンピックに向けたキューバ・チームの計画は白紙となっていました。
ボクシングは、キューバで最も成功したオリンピック・スポーツで、これまでに37個の金メダルを含む合計73個のメダルを獲得の実績があります。予選に出場予定だったダミアン・アルセ選手(52kg級)、ラサロ・アルバレス選手(57kg級)、アンディ・クルス選手(63kg級)、ロニエル・イグレシアス選手(69kg級)、ヨエニス・エルナンデス選手(75kg級)、アーレン・ロペス選手(81kg級)、フリオ・セサール・ラクルス選手(91kg級)、ダニエル・ペロ選手(91kg超級)の大方が、過去のオリンピックや世界選手権で金メダルを獲得した強豪ですが、開催が延期されたことによって、予選代表として再度検討されるヨスバニー・ベイティア選手(52kg級)、オスベル・カバレロ選手(57kg級)、ホルヘ・モリアン選手(63kg級)、ケビン・ブラウン選手(69kg級)、ヤニエル・アレウ選手(75kg級)、ライセル・ポール選手(81kg級)、エリスランディ・サボン選手(91kg級)、カルロス・カスティロ選手(91kg超級)もまた、世界トップクラスの強豪です。
また、今年1月にはカザフスタンの世界ボクシングアカデミーで行われた4カ国の合同合宿で、日本の代表メンバーもキューバの代表メンバーと実戦練習を行いました。