AIBA(国際ボクシング協会)は12月12日と13日にオンラインで開かれる会長選挙への投票権について、世界200カ国のNF(国内ボクシング連盟)のうち143カ国が条件を満たしたことを公式ウェブサイトで発表しました。
投票権を持つNFは、オセアニアの44%、アメリカ大陸の49%、アフリカの67%、アジアの88%、ヨーロッパの90%です。正規の会長に就任するには「絶対多数票」が必要とされ、得票数の少ない候補者から投票ごとに除外されていく方式になると言われています。
先日のアメリカ大統領選挙では「郵便投票」が物議を醸しましたが、このAIBAでも「オンライン投票」が公正に実施可能かどうか、決断まで念入りな確認がされたとのことです。
前身である国際アマチュアボクシング連盟 (FIBA)から数えると今年でちょうど100年間、世界のボクシングを統括してきたAIBAにとって、新会長に求められる最大の課題は、IOC(国際オリンピック委員会)認定団体への復帰です。AIBAはIOCの調査委員会から「ガバナンスの基本原則を無視して管理されている」と判断され、運営に必要だった助成金も停止されています。
この状況を打開する根幹には、最も有能な人材を会長に就かせることが必須であると、多くの関係者が考えています。
【立候補者】
スレイマン・ミカイロフ氏(アゼルバイジャン=関連記事)
ドミンゴ・ソラーノ氏(ドミニカ共和国=関連記事)
アナス・アル・オタイバ氏(アラブ首長国連邦=関連記事)
ヴァン・デル・ヴォルスト氏(オランダ=関連記事)
ウマル・クレムレフ氏(ロシア=関連記事)
ラミー・アルマスリ氏(ドイツ=関連記事)
モハメド・ムスタザン氏(モロッコ=関連記事)
(計7名)