男子63kg級で東京オリンピックのメダリスト候補だったキーショーン・デイビス選手(米国)は、自身のSNSを通じ、活動路線をプロボクシングに変更したことを報告しました。21歳のデイビスは「チームUSAは私を以前より、強く、速く賢く戦うために育成してくれた」と感謝を述べた上で「次の章をめくってみたい」とプロボクシングへの転向の意を表しています。
来月18日まで伝統的なトレーニング施設、コロラド・スプリングスで合宿中の米国チームはこれを受け、国内2番手であったチャーリー・シーヒー選手を5月の東京オリンピック米大陸予選に参加させるとのことです。
2019年、デイビス選手は米国にとって12年ぶりの世界選手権・決勝進出者でした。同年の米大陸競技大会でも決勝に進出しており、いずれもアンディ・クルス選手(キューバ)に敗れての銀メダル獲得でした。
日本の男子63kg級(ライト級)では、成松大介(自衛隊体育学校)に東京オリンピック出場が決まっており、2018年に日本がコロラドスプリングスでの合宿に合流した際も成松はデイビス選手と実戦練習を行なっております。
東京オリンピックが1年延期となって以来、海外のトップボクサーでは単発や一時的にプロボクシング戦に臨む選手もいますが、オリンピックのチャンスを完全に断念するのは珍しいケースです。
(日本が合流した際のコロラドスプリングス)
(クルス選手 vs デイビス選手)