昨年から新型コロナウイルス感染症のパンデミックが続く中でも、多くの方々の力で守られてきたボクシングの情熱――2021年上半期を今回は振り返ります。
[1月]
■今年に延期された東京オリンピックに向けた全日本強化合宿は、男女とも正月明けから再開しました。その後、ハバロフスク(ロシア)のコンスタンチン・コロトコフ記念トーナメントにて国際大会参加も行われ、女子フライ級・並木月海(自衛隊体育学校)、同フェザー級・入江聖奈(日本体育大学)、男子ウェルター級・岡澤セオン(INSPA)が大会優勝を収めました。
[2月]
■プロボクシング界のチャリティー・イベントにて、東京オリンピックの内定選手だった男子ライト級・成松大介(自衛隊体育学校)、同ウェルター級・岡澤セオン(INSPA)、同ミドル級・森脇唯人(自衛隊体育学校)がエキジビション戦に参加。当日、成松の体調不良により秋山佑汰(自衛隊体育学校)が代理出場となり、プロボクシングの現役チャンピオンとそれぞれ拳を交えました。
■実施困難と判断された東京オリンピック・世界最終予選の中止が発表されました。
[3月]
■2年連続で中止の決まった全国高等学校選抜大会でしたが、その後に代替となる徳島特別大会が開催されました。
■SNSの動画投稿システムを用いた『UJシャドーボクシングチャレンジ2021』を開催し、113名が応募。特別審査員の新旧トップボクサーがそれぞれ受賞動画を選びました。
[4月]
■AIBA(国際ボクシング協会。後にIBAに改称)は昨年末に新会長となったウマール・クレムリョフ氏の出身国、ロシアの多国籍エネルギー企業『ガスプロム社』との契約を発表。以後、様々な選手権大会に助成金や賞金が提供されています。
■昨年から延期されていた男子・女子両方を対象とした世界ユース選手権で、堤麗斗(東洋大学)が男子ライト級(60kg級)の金メダルを獲得。後日、大会最優秀選手にも選ばれました。日本代表の同選手権優勝は、堤の実兄・堤駿斗(当時・習志野高校)に続く2人目となります。
東京オリンピックや男子世界選手権で史上最高成績を収めた2021年の下半期についても、近日、ご紹介して参ります。良いお年をお迎えください🎄