IBA(国際ボクシング協会)は4月14日から21日までブルガリアのソフィアで開催された『ヨーロッパ・ユース選手権』で、AI(人工知能)を用いてマウスピースの衝撃を計測する試験を導入したと報告しました。複数国の代表選手が協力したとのことですが、データは匿名化されています。
イオアニス・フィリッポトスIBA医事委員長曰く「計画はまだ初期段階」とのことですが、このマウスピースには加速度計、ジャイロスコープの他に、送信機が装備されており、データを集積させることで、脳ダメージのリスクを試合中にも確認することが期待されるとのことです。
また、クリス・ロバーツIBA審判委員長は「この研究が審判員に取って代わることまでは想像できませんが、AI技術がスポーツの完全性を高めることに役立つことは、すでに実証されており、採点を比較するためのデータにできそうです」と将来性への期待を語りました。
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