リング上で対峙した松田選手と篠原選手
今年からプロスポーツ選手経験者の公式戦出場を認めた本競技には、元プロボクシング4団体世界王者の高山勝成 選手(名古屋産業大学)ら、複数の選手がすでに挑戦、もしくは復帰を果たしています。
今日、都内の早稲田大学キャンパス内で行われた『第9回ワセダクラブオープンスパーリング大会』でも、そのメインイベントとして元キックボクシング世界王者の松田玲奈 選手(葛飾クラブ)と、国際大会や小中学校時代の非公式戦をめて男子以外に負けたことのない16歳、篠原光 選手(日本体育大学桜華高校)による2分3ラウンド戦が行われました。
毎年2度開かれるこのスパーリング大会は、勝敗をつけずに競技を楽しむアマチュアリズムに富んだイベントで、今回も小学校1年生から60歳代まで幅広いエントリーがありました。優秀選手たちには、英国から取り寄せたこだわりのメダルが贈られます。
松田選手は2016年10月に東京オリンピックを目指してのボクシング転向を宣言。今年6月に承認されました。8月31日から9月1日にかけて行われた全日本女子選手権・東京都予選にエントリーしましたが、他に出場者がおらず、認定優勝となっていました。
今回のスパー後、松田選手は「楽しかったけどデキは30点。練習でやっていることが出せなかったので、どうやったら出せるかを考え直していくのが課題」と悔しそう。ルールに不慣れな感はやむを得なかったものの、豊富な格闘技経験からの心身の強さは証明しました。一方の篠原選手は松田選手について「パンチを受けてもまったく戸惑わない。 表情を変えずに重いパンチでどんどん前に来るし、組んだら強そうだと感じながらカウンターを当てた」とコメントしました。
両選手の出場する全日本女子選手権・本戦は、来月16日から20日まで札幌中央体育館にて、全日本社会人選手権と合同で開かれます。
松田選手と篠原選手