各国の重役コーチにカザフスタンの
民族衣装が贈られた
五輪決勝レベルのスパーリングが
連続したキューバ対カザフスタン
「ここ(世界ボクシングアカデミー)で唯一の娯楽はスマートフォンで、あとはひたすら、ボクシングと肉料理の毎日です」と男子69kg級・岡澤セオン(鹿児島県体育協会)が語るカザフスタンの雪山籠もりから、帰国の迫ってきた東京オリンピック・ボクシング予選代表メンバー。15日は今回の合宿で最大のスパーリング日となり、日本チームはカザフスタンのトップメンバーとの勝負に身を投じました。
さすが世界屈指の強豪国だけあって、カザフスタン勢はパワフル。それを活かすポジショニングもすばらしい百戦錬磨ばかりでしたが、日本の代表候補たちも臆することなく応戦し、最年長の男子63kg成松大介(自衛隊体育学校)は「打ち合っても、フィジカルで劣っているとは思わなかった」と手応えを感じていました。
なお、この日は、カザフスタン内のバレーボールチームで活躍するキューバ人女子選手たちもスパー観戦に訪れ、カザフスタン対キューバはラテン・アメリカのノリも相まって大盛り上がりでした。
並木と2度対戦している元世界王者
ナジム選手のインスタグラムより
ひと足早くカザフスタン・チームが解散している女子メンバーの合宿では、ハードなトレーニングの合間に、国際大会で戦ったことのあるカザフスタン人選手たちとの交流も深めたようです。
男女の予選代表メンバーは18日の午前中に日本へ帰国。空港で囲み会見を行なって、21日から30日までナショナルトレーニングセンター(東京・北区)で最終合宿となります。その間、28日にはマスメディア向けの公開練習を行い、30日からアジア・オセアニア予選の開催地となる中国・武漢に入る予定です。
2019年の世界選手権王者にアタックした梅村