12月12日と13日にハンガリーのブダペストで行われる計画から、オンラインでの開催に進むAIBA(国際ボクシング協会)の会長選挙に、32年間、同協会に尽力してきたドミンゴ・ソラーノ名誉副会長(ドミニカ共和国)が新たに立候補し、「難破船のような協会を進路変更させる」と、投票を呼びかけました。
2014年に副会長の座を退き、名誉職に回っていたソラーノ氏は、その理由を「AIBAを暗黒に導く1人として特定されたくなかった」と説明し、「私たちが最も愛する組織を立派に戻すため、混乱と透明性の欠如に陥れた責任者たちをすべて追放するときが来た」と強く宣言しました。
1年半不在となっているAIBA会長への立候補者はこれで2人目となります。先に立候補を表明したヨーロッパのスレイマン・ミカイロフ氏(アゼルバイジャン)は、同協会の難題である約17億円の負債を「個人投資家と設立した別組織から資金を注入することで清算すること」を掲げましたが、ソラーノ氏は「私には金銭的な利益も余裕もないので、ここを追求しない」として、組織の健全化が最優先であることを強調しました。
AIBAの会長およびその他の役職の申請は、10月2日までに各国のボクシング連盟に通知することが定められています。
(右がソラーノ氏)