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AIBA会長選】タスクフォース関係者も一定の期待を示す

2020-10-28 10:34:37

 国際柔道連盟の会長であり、IOC(国際オリンピック委員会)の設けたボクシング・タスクフォースのメンバーであるマリウス・ビゼール氏は、中断された東京オリンピックのボクシング予選が再開される希望を述べ、IOCが関係を遮断している国際ボクシング協会(AIBA)には、会長選挙が関係改善の転機になることを期待しました。
 同タスクフォースは、東京オリンピックへの関与を遮断されたAIBAに代わり、同オリンピックの予選トーナメントを各大陸で開催していました。しかし、ヨーロッパ予選の最中に新型コロナウイルス感染症が開催地でも顕著になり、この予選は途中で停止されています。
 東京オリンピックの大陸予選は、ヨーロッパの次にアメリカ大陸で開かれ、最後に世界予選が開かれる予定です。
 ヨーロッパ・ボクシング連盟とのインタビューで、ビゼール氏は「新型コロナのワクチン普及によって、ヨーロッパ予選が来年2月以降に再開されることを願う」とコメントし、12月のAIBA臨時総会で行われる会長選挙については「複雑だがとても重要であり、この選挙から新しい常任理事が選ばれる改革は、IOCとの関係回復につながると願っている」と理解を示しました。
 IOCとAIBAの関係は、AIBAの会長であり、IOCでも次期会長候補であったウー・チンクオ氏(中華台北)が、常任理事との内紛の末にAIBAから追放された後、国際的な重要犯罪の疑いを持ったガフール・ラヒモフ氏(ウズベキスタン)が、次の正規会長に当選したことで致命的に悪化。前代未聞のオリンピック管轄組織から、AIBAは除外されて今にいたります。
 AIBAに代わって東京オリンピックのボクシングを管理するために設けられたのがIOCによるボクシング・タスクフォースで、こちらでも、判定への明解さを高める新しい採点機を開発しているなど、長期的な統治を視野に入れた活動も見られます。

(タスクフォースによるアジア・オセアニア予選)

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