来月12日と13日にオンラインで開かれるAIBA(国際ボクシング協会)通常総会における会長選挙。その締め切りとなる今月2日、直前に最後の立候補を申し出たのは、この18か月間、暫定会長を務めてきたモハメド・ムスタザン氏でした。 その兆候がほとんど見られなかったことから海外メディアからは「不意打ち」とも表現されています。
アフリカ・ボクシング連盟の会長でもあるムスタザン氏は、昨年3月、国際的な犯罪疑惑をIOC(国際オリンピック委員会)から強く批判されて退いたガフール・ラヒモフ前会長に代わって、トップの役割を担ってきた51歳のモロッコ人医師です。
AIBAでは、会長不在期間には「365日以内」の規則があるものの、主に新型コロナウイルス問題で延び続けており、この解決は、IOCとの関係再開へのキーポイントだと考えられています。
ムスタザン氏は「モロッコ・ボクシング連盟の医事委員会に入った1999年、この高貴なスポーツに初めて関わって以来、私にとってボクシングは常に特別な存在であり続けてきました。リングドクター、国内連盟やAIBAの幹部まで様々な役割を果たし、かけがえのない思い出と真の友情を得ました。私はAIBAにとって、極めて重要なタイミングで会長を目指すことに喜びと名誉を感じています」とコメント。IOCの信頼を取り戻すという「究極の目標」と「明るい未来」に向けて、現在進行させている改革を続けたいと主張しました。
【立候補者】
スレイマン・ミカイロフ氏(アゼルバイジャン=関連記事)
ドミンゴ・ソラーノ氏(ドミニカ共和国=関連記事)
アナス・アル・オタイバ氏(アラブ首長国連邦=関連記事)
ヴァン・デル・ヴォルスト氏(オランダ=関連記事)
ウマル・クレムレフ氏(ロシア=関連記事)
ラミー・アルマスリ氏(ドイツ=関連記事)
モハメド・ムスタザン氏(モロッコ)
(計7名)