ASBC(アジアボクシング連盟)の会長を務めてきたアナス・アル・オタイバ氏(アラブ首長国連邦)は、12月12日と13日にAIBA(国際ボクシング協会)がオンラインで開催する規会長選挙への立候補を発表しました。同選挙への立候補者は、スレイマン・ミカイロフ氏(アゼルバイジャン)とドミンゴ・ソラーノ氏(ドミニカ共和国)に続いて、3人目になりますが、11月2日の締め切りまでに、少なくともウマル・クレムレフ氏(ロシア)が立候補を表明すると予想されています。
おととしまで、アジアボクシング連盟では、セリク・コナクバエフ氏(カザフスタン)が安定政権を築いていましたが、前回のAIBA会長選挙でガフール・ラヒモフ氏(ウズベキスタン)に敗れたことで退き、以後、オタイバ氏がアジアのトップを任されてきました。したがって、オタイバ氏はラヒモフ前会長の「身近な人物」の印象があります。同様の印象をより強く持たれた前述のクレムレフ氏は、今月、新型コロナウイルス感染症で陽性反応により入院していましたが、間もなく退院の予定です。
AIBAでは18カ月以上、正規の会長が不在であり、今回の会長選挙は2024年パリ・オリンピックの前に、遮断されたIOCとの関係を再開させるために不可欠と言われています。一方、IOCも専門家チームによるボクシング・タスクフォース(BTF)を設けており、こちらもオリンピックのボクシング競技を管理し続ける意欲を示唆しています。
(44歳のオタイバ氏)