AIBA(国際ボクシング協会)のウマール・クレムリョフ会長は南アジアのネパールを訪問し、同国のビドヤ・デビ・バンダリ大統領を始めとした政府高官と会合。近い将来、ネパール国内の大型会場でアジア選手権を開催する予定などを話し合いました。
バンダリ大統領は「ボクシングはネパールで最も人気のあるスポーツです」とクレムレフ会長に紹介し、「学校や研究所に選手育成プログラム、山に合宿施設を設け、アジア主要のトーナメントを開催することに協力してもらえれば、新型コロナのパンデミックで滞ったボクシング開発が成功すると確信しています」と、改めて協力関係を求めました。
クレムリョフ会長はネパール政府の積極的なスポーツ開発に敬意を表し、首都カトマンズで開催された男子のネパール選手権会場では、ボクシンググローブ用品を配りました。
最新のアジア選手権は今年、UAEのドバイで開催され、AIBAは賞金として金メダリストに1万米国ドル、銀メダリストに5千ドル、銅メダリストに2万5千ドルを男女全階級で提供しました。またAIBAの財政支援プログラム(FSP)では、発展途上国の開発が対象になっており、先日、セルビアで開催された男子世界選手権でも、18カ国以上の選手がその対象になってサポートを受けました。