写真:アジアのコロナ感染報告などを踏まえたセミナーとなった
ASBC(アジアボクシング連盟)では「選手・関係者が安全にリング復帰するため」のオンラインセミナーとして『バック・トゥ・ザ・リング』が日本時間の8月30日に開催され、多くのボクシング関係者が参加しました。
セミナーを主導したのは同連盟・医療委員会メンバーのカランジート・シン氏で、トレーニング中のルール、接触・非接触のトレーニング目的、予防策、その他のすべての安全指示が「理論的および実用的な医療ガイドライン」として紹介されました。 [ セミナー動画 ]
WHO(世界保健機関)は今年1月に新型コロナウイルスの緊急事態を宣言し、3月にパンデミック(世界的大流行)を宣言しました。全世界の感染者のうち、アジアの症例は25%であり、この比率は他の大陸よりも低いです。また、アジアの全症例のうち、50%以上がインドで、イラン、サウジアラビア、パキスタン、バングラデシュでの感染者も多いというデータがあります。
こうした現状での強化合宿にはコロナウイルス対策の明確なルールが重要となります。参加者は医療検査を必要とし、トレーニング場を消毒し、手を消毒するように注意を促します。体温は37.5度を超えてはならず、個人の練習用具のみを使用し、トレーニングの時間帯を設定。使用前後のすべての機器の衛生状態を整え、利用可能な場所の50%以内を使用し、飲み物は自分自身で持ち込むことも、今回のセミナーでは指示されました。
(今後の国際大会でも参考にされそうな様々なルールが指示されました)