戦闘状態に陥ったウクライナとロシアにおいて、ボクシング競技における過去のオリンピック・メダリストにも、参戦の準備に入った報道が続いています。
1996年アトランタ・オリンピックのスーパーヘビー級・金メダリストのウラジミール・クリチコさん(ウクライナ)もその一人で、前年の世界選手権で同級の金メダルを獲得した実兄のビタリ・クリチコさん(同)は、ウクライナの首都キエフの市長としてその渦中にあります。
最新では、2008年北京オリンピックと2012年ロンドン・オリンピックで2階級制覇を果たしたワシル・ロマチェンコ選手(ウクライナ)も、軍の迷彩服を着た姿が様々なメディアに報じられました。ロンドン・オリンピックのヘビー級で金メダルを獲得したオレクサンドル・ウシク選手(ウクライナ)は、外国から帰国した上で、この戦闘状態が止まることをSNS などで強く発信しています。
それぞれプロボクシング界でも輝かしい実績があり、世界のスポーツ界に衝撃が走っています。
ウクライナには、ボクシング競技で金4・銀4・銅7のオリンピック・メダル獲得歴があり、ロシアには金10・銀5・銅15の同獲得歴があります。同じチームだったソビエト連邦の時代には、1988年ソウル大会までに金14・銀19・銅18の獲得歴がありました。
新旧のボクサー、アスリートに限らず、多くの方々が交戦で命を落とさないことを心より願います。
世界選手権・決勝でのロマチェンコ選手(右)ⒸIBA