今年の仕事始めとなる職場も多い1月6日は、東京オリンピックの開幕まで「あと200日」の節目でもあり、東京都内でも複数の式典が開かれました。ボクシングの競技開始は7月25日(開会式の翌日)で、当日には下記の試合が予定されています。
[7月25日の試合予定]
11:00 – 14:30
女子フェザー級(57kg)ベスト32
男子ウェルター級(69kg)ベスト32
男子ライトヘビー級(81kg)ベスト32
男子ヘビー級(91kg)ベスト16
17:00 – 20:30
女子フェザー級(57kg)ベスト32
男子ウェルター級(69kg)ベスト32
男子ライトヘビー級(81kg)ベスト32
男子ヘビー級(91kg)ベスト16
東京・中央区の選手村が開かれると、各国の代表選手が一気に押し寄せますが、それ以前から日本での時差や猛暑に慣れるため、比較的長い合宿を行う国も多そうです。
さて、近年の日本で最も積極的に合宿を行ってきた国家はモンゴルです(地方自治体や個人の規模で最も多いのは中華台北。韓国とも盛んでした)。同国のナショナルチームは2017年11月から姉妹都市の静岡県島田市で3度の合宿を行い、2018年12月の第2回には日本のトップ選手も合流しました。また、現地ではモンゴルの選手たちが、小学生たちの人気者にもなっているそうです。
モンゴルと日本の選手で集合写真
モンゴルはアジア有数の強豪国で、日本代表の壁になることもしばしばあります。第1回の合宿から参加しているメンバーでも、60kg級を主戦場にしてきたエーデンバート・ツェンドバーター選手(モンゴル)は2018年アジア競技大会・金メダリストと2019年アジア選手権の両方で金メダリストを獲得しているパワフルなファイターです。
ツェンドバーター選手とスパー後に
実力をたたえ合った藤田健児(右)
64kg級のチンゾリグ・バタルスク選手もアジア競技大会とアジア選手権で銀メダルを獲得した他、数々の大会で金メダルを獲得しているボクサーです。
島田市で練習時のバタルスク選手
今回、男子のオリンピック階級が2つ減ることで、両者は国内でトップ争いをすることになりました。モンゴル選手権の63kg級を舞台に2大会連続で行われたこの対戦は、いずれもバタルスク選手に軍配。東京オリンピックの予選に出場するための重要な白星をものにしました。
しかしツェンドバーター選手も屈しておらず、昨年の世界選手権ではハードな減量を乗り越えて57kgに落とし、銅メダルを獲得しています。日本の選手がオリンピックでメダルを勝ち取るには、こうした強豪国の覇者とも予選から戦っていかなければなりません。
なお、リング外でのバタルスク選手は以前に戦った川内将嗣(引退)や沖島輝(同)らの日本人選手に友情を感じており、ツェンドバーター選手も交流のある田中恒成(現・プロボクシング世界王者)や森坂嵐(東京農業大学)、藤田健児(自衛隊体育学校)に親しみを感じていました。
切磋琢磨したライバルとして、彼らとも、まずは2月のアジア・オセアニア予選での健闘を誓い合いたいところです。