被害を拡大させるウイルス性肺炎の中心地であることから、22日、IOC（国際オリンピック委員会）のボクシング特別作業部会（タスクフォース）は中国・武漢で開催される予定だった東京オリンピック・ボクシング競技のアジア・オセアニア予選を中止すると発表しました。
　既報のとおり（参照）、IOCは4月までほぼ断続的にその他の大陸予選を運営する予定で、5月の世界最終予選の直前への延期もハードであるのは確かです。しかし開催期間を変えずに別都市で開催する場合、ビザの都合上、中国国内以外は現実的ではありません。
　今回、ボクシングと同様に武漢で予選開催を控えていた五輪種目は女子サッカーでした（2月3日～9日）。こちらは同じ期間に中国・南京で実施する変更を決定しています。ボクシング開催地についてIOCは「引き続き、中国オリンピック委員会やすべてのパートナーと密接に協力して代案を模索する」と発表しており、上述の状況を考えると、開催地の変更は「期間の延期」とも限らないと言えます。間もなくIOCが発表すると約束している最終決断に注目です。

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