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オンライン講座】第1回・村田諒太氏の終了後・全選手コメント

2020-04-20 23:37:41

2012年ロンドン五輪からの

凱旋帰国会見での村田選手

 

 4月18日の実施翌日から多くのマスメディアでもご紹介頂いた日本代表へのオンライン講座。第1回は2012年のロンドン・オリンピックで男子75kg級の金メダルを獲得し、現在はプロボクシング界で活躍する現WBA世界ミドル級王者・村田諒太氏による『選手と質疑応答』がテーマでした。その前後に報道関係者からご依頼のあった全出席選手の感想コメントを以下に記載いたします。

 

村田諒太氏のコメント
「多くの質問をいただきましたが、1つは自分が後悔ないようにやるべきだと思います。成功しても、失敗しても、責任は自分です。正解、方法論を求める(これは必要なのかなど)必要もなく、逆に“何のためにやるのか”を大切にしてください。フィジカル面にしても“筋力を鍛えること”と“自分に合った使い方なのか」ということ”、それでもフィジカルで勝てないのなら“フィジカルで勝負する”というのではなく“違うところで勝負をしてみる”など、行き詰まったときは、発想の転換が必要です。群雄割拠の中、日本代表を勝ち取ったということは、世界に通用するということ、自信を持ってください。オリンピックは人生を豊かにするチャンスをくれます。それぞれの目標に向かって、頑張ってください」

 

男子52kg級・田中亮明(中京高校・教員)
「改めてオリンピックが特別な舞台で、メダルを取りたい気持ちが高まりました。オリンピックまでの期間、自分には信頼している監督、トレーナー、コーチがいるので、その人たちの力を借りて、自分が満足いく、どんな結果でも納得できるトレーニングを積み、オリンピックを迎えたいという気持ちがより高まりました。村田さんは今あるものでどれだけ戦えるかが、カギと言っていましたが、今、自分はオリンピックが延期になったことをきっかけに、自分にないものを身につけるトレーニングをしています。弟(恒成)、トレーナーである父、フィジカルトレーナーの力も借りて、たくさん話し合いも重ねながら、このような期間ですが、トレーニングに関しては充実して過ごせています。話をきいていて、メダルを取りたい気持ちはすごく高まりました」

 

※男子57kg級・堤駿斗(東洋大学)はスケジュールに先約があったため欠席しました。

 

男子63kg級・成松大介(自衛隊体育学校)
「今日は超一流の村田さんからいろんな話、そして質疑にも答えていただきとても有意義な時間を過ごせました!今後の自分のボクシング人生に反映させたいと思います!」

男子69kg級・岡澤セオン(鹿児島県体育協会)
「自分のボクシング技術を誉めて頂けたことが、とてつもなくうれしかったです(笑)。村田選手の“金メダルを取った先にある景色”を聞いて、一層そこに辿り着いてその景色を見たいという気持ちが高まりました。また、村田選手は自分自身の内面ととても向き合っていらっしゃると感じました。テレビで拝見しているとフィジカルだったりボクシングの強さに目がいってしまうのですが、こうして、お話しできなければ分からなかったことだと思います。自分も、ボクシングの技術だけでなく精神面での鍛錬にも力を入れたいと思いました。村田選手に自分の夢をお話しして“できるでしょ!”と言って頂けたことが1番深く印象に残っています。金メダリストの景色を1度観た人が言うことは間違いないと思うので、オリンピック2連覇、もしくはその先を目指して夢の実現のために頑張りたいと思いました」

 

男子75kg級・森脇唯人(自衛隊体育学校)
「今回このような機会を作っていただき本当に感謝しています。まだまだ、たくさん聞きたいことがあったので、また個人的にお話しできる機会などがあれば光栄です」

男子81kg級・梅村錬(拓殖大学)
「自分はいろんな人の話を聞いて、全部受け入れようとしてしまうところがあります。村田さんのお話を聞いて、まずやってみて合わないと自分が感じたら、やめるという決断、勇気も必要だということ。逆に合うと感じたことは集中して取り入れていくという判断と、その自分のことを信じ、貫くことがオリンピックで金メダルを獲得するために大切なことであること。自分の最も得意なボクシングに持っていくこと、自分を貫くことが大切なことだとわかりました。フィジカル面の強化のお話では科学的トレーニングで重量を上げて筋肉などをつけるのではなく根本的な体の使い方を見直す『フォースタンス理論』を自分も行ってみようと思いました。81kgで自分は身体で押し負けることがあると思っていたので、このお話を聞いて自分が強くなるためのヒントだと思いました。最終予選に向けてのモチベーションになり、自分が強くなるためのたくさんのヒントも頂けました」

女子51kg級・並木月海(自衛隊体育学校)
「オリンピックが延期になり、モチベーションをどうしていくべきか考えていましたが、村田選手から延期前と同じに保つことは難しいと言われ、少し安心しました。今は走りや家でできる体幹トレーニングなどをしっかりやって行きたいと思います。村田選手が“試合で練習どおりなんてできないでも練習したことしか試合では出せない”とおっしゃったこと、分かっていたことですが、改めて気づかされました。もうひとつ参考にしたいと思った経験談が、新しいことをたくさん取り入れようとしなくていいということでした。オリンピックが1年延期になり、大陸予選での課題が明確に分かったこの時期に練習内容を考え始めようとしていたので、すごく参考にさせてもらおうと思います。オリンピックまでに誰よりも練習したと胸を張って言えること、そしてリング上で何がなんでも勝つ気持ちを持って戦いたいと思います」

女子57kg級・入江聖奈(日本体育大学)
「私は強い相手とするときは開き直れるのですが、初戦は寝るときから緊張してしまうほうでどう向き合えばいいのかなと思っていました。でも村田さんの心と心を喧嘩させない、緊張を受け入れるっていうのも一つの方法なんだと分かりました」

 

女子60kg級・濱本紗也(日本大学)
「満足に練習ができない中、不安に思っていたことや、今まで自分だけじゃ答えが出なかったこと、自分の中で納得できなかった部分が納得でき、落とし込めたように思います。私はメンタルケアの面で考えていたのですが、自分の気持ちを整理でき、前向きな気持ちになれました。村田選手のおっしゃったように、今できていない環境に焦るのではなくて、割りきって前に進んでいこうと思います」

 

女子69kg級・鬼頭茉衣(中京大学・大学院)
「私自身は試合前になると、あれもしようこれもしようと、どちらかというと意気込みすぎて、空回りしてしまうタイプなので、脳の指令数の話や、瞑想などのお話はとても参考になりました。また、私自身の質問で、強いフィジカルについてお伺いしましたが、筋力トレーニングだけの視点ではなく、身体の使い方にも目を向けるようにとのご指摘は、自身になかった視点でしたので、とても勉強になりました。頂点を極める方は、ボクシングだけでなく、考え方一つ取っても一流で、自分の中に芯があるなと感じました。私も自分の中での信念や考えを持って、ボクシングに取り組んでいこうと思いました」

 

女子75kg級・津端ありさ(西埼玉中央病院)
「自分の身体を知ることや、その使い方、自分がどうなりたいかを考えながら筋トレをしていくことなど、ただ言われたことをやるだけでなく、自分がどういうボクシングをして勝つのかしっかりイメージすることが大切だと考えました。身体だけでなく、精神的にも緊張する試合の中で最大限に力を発揮するために、日頃の身体的トレーニングも取り組んでいこうと思いました」

 

◎本連盟によるオンライン講座予定

【第1回】4月18日
講師:村田諒太氏『選手と質疑応答』

【第2回】4月19日
講師:シン・ウラジミール氏『今後の計画』

【第3回】4月26日
講師:寺中靖幸氏『フィジカル強化について』

【第4回】5月2日
講師:相澤徹氏『トップアスリートのコンディショニングを考える』

◎ご紹介

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