IBA(国際ボクシング協会)がIOC(国際オリンピック委員会)から指摘される諸問題にも、厳格な調査を行なってきたスポーツ専門弁護士リチャード・マクラーレン氏は、ウクライナでの戦争を理由に、ロシアとベラルーシの代表選手がスポーツの国際大会に出場できない現状について「公平ではない」との意見を述べました。
ロシアはこの出場禁止以前から、さまざまなオリンピック種目でのドーピング違反が確認され、2018年平昌冬季オリンピック以後、冬季・夏季とも国家代表としての出場を認められずにいます。救済措置として「個人出場扱い」の参加が認められていましたが、前述の戦争を理由に、2022年北京冬季パラリンピックでは、中立国としての出場も却下されました。ボクシングでも、運営上必要でない限り、選手と役員の大会関与が禁止されています。
ロシアとベラルーシは、こうした出場禁止に対する不服をCAS(スポーツ仲裁裁判所)に上訴しており、その判決が大きな影響を持つと考えられています。
(今年の女子世界選手権でも当2カ国の出場は禁止されました)