イタリアのアッシジでは先月末にEUBC(ヨーロッパ・ボクシング連盟)の通常総会が開かれ、大陸内47カ国の競技連盟が参加する中で、ギリシャのイオアニス・フィリッポトス氏がEUBC新会長に当選しました。
IBA(国際ボクシング協会)の医事委員長も務めるフィリッポトス氏は、選挙の際、ガバナンスやボクシングの安全性などの向上のため、専門家を集めた24時間体制での活動を約束しました。対するオランダのファンデル・フォルスト氏は、「公正かつサスティナブル(持続可能)なボクシングの新時代」という表現で“完全性”のある統制を約束。また、ウクライナのウォロディミル・プロディウス氏は自国の戦況悪化により立候補を取り下げました。
フィリッポトス氏とフォルスト氏は1回目の投票で23対23の同数となり、2回目の投票で25対22の結果、フィリッポトス氏が新会長となりました。
フォルスト氏は落選しましたが、今月中旬のイスタンブール(トルコ)にて、IBA会長選挙に臨みます。この総会にはIBA現会長のウマール・クレムレフ氏も出席し、フィリッポトス氏に「その経験とボクシングに捧げられた年月は、EUBCを大成功に導くと確信しています」と選出を祝福し、IBAとの協力関係にも期待を寄せました。
今回で10年間のEUBC会長職を終えたイタリアのフランコ・ファルシネッリ氏は、今後、名誉会長になります。
選挙直後の司会進行・クレムレフ氏・フォルスト氏・フィリッポトス氏