IBA(国際ボクシング協会)は、IOC(国際オリンピック委員会)から統括団体資格を取り消される見通しに対し、CAS(スポーツ仲裁裁判所)に訴える意向を示しました。IOCは先週の理事会で「IBAが財政とガバナンス(組織運営の政治的プロセス)の懸念に対する改革を果たせなかった」として、2019年から「停止」であった統括団体資格の資格を取り消すことを決めました。これは6月22日のIOC臨時総会で最終決定されますが、IBAは「忌まわしく、政治的であり、現実に反している」と反発しています。
スイスに本部が置かれるCASは1984年にIOCが設立し、94年に独立した仲裁機関です。IBAも昨年、CASから会長選挙に関するプロセスが「適切ではなかった」との判決が下され、これに関しては協会内の議決によって、最終的に「再選挙は不要」と却下されていました。
[関連トピック]
ウマール・クレムリョフIBA会長(PhotoⒸIBA)