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IBA】オリンピック種目の安定化に求められる「財務」

2021-12-23 14:05:40

 

資金難ムードの一変されたIBAイベント

 

 2028年ロサンゼルス・オリンピックでのボクシング競技実施を不明確にする形で、IBA(国際ボクシング協会)に組織改善を求めているIOC(国際オリンピック委員会)。解決を求めた課題3つの中で『財務の透明性と持続可能性』について、IOCは、IBAとゼネラルパートナーであるガスプロム社との契約への懸念を具体的に指摘しました。
 ガスプロム社は世界最大の天然ガス企業で、ロシアの国内総生産(GDP)の4%以上を占めています。2019年、同社の売上は日本円で13兆円を超えたことが報告されました。
 IBAはこのガスプロム社と今年4月から12月までの契約を発表。それ以前の資金難ムードは一変し、ジュニア(15歳・16歳)、ユース(17歳・18歳)を含めた様々な大陸選手権や世界選手権で賞金が用意され、各大陸連盟や各国連盟にも、明確な説明があった場合は助成金が提供されてきました。
 一方で、IOCの倫理委員会及びコンプライアンス責任者のパクレット・ザッペリ氏は、その高い依存度やIBA会長の出身国であることも不安要素に挙げ、「どのように交渉されたか、契約内容が開示されない以上、本質が不明確である」と指摘。この他、未解決とも言われる別組織への負債についても説明を求めました。
 IBA側は今後の運営資金について、ガスプロム社に加えて、将来的な権利料、スポンサー契約、大会収益に頼ると説明しています。
 『財務の透明性と持続可能性』に加えて、IOCは『ガバナンス』、『判定への懸念』について解決を求めており、これらがオリンピック競技としての地位を安定化させる鍵となっています。

(2021男子世界選手権)

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