アフリカのボクシング開拓にも勤しむ最近のIBA
来年に延期された『杭州アジア競技大会』以外にも、9月は国内外でボクシング・イベントが続きます。そして、やり直しとなったIBA(国際ボクシング協会)の会長選挙も25日、アルメニアの首都エレバンで行われる予定です。
これは今年5月、イスタンブールで行われた会長・理事選挙に関して、会長候補者のファンデル・フォルスト氏(オランダ)を含む数名に活動違反があったとして、選挙から事前除外されたことに関して、後日、CAS(スポーツ仲裁裁判所)から「行き過ぎた処分だった」との判決が下され、選挙のやり直しが決まりました。
このようなガバナンス(統治のプロセス)の正常化も、IOC(国際オリンピック委員会)から解決を求められたIBAにとって、2028年ロサンゼルス・オリンピックでの関与を認められるために必須です。また、こうした諸問題を理由に、IOCはボクシングを含めた既存の3種目に関して、同オリンピックにおける事業計画に加えておりません。早急に組織を改善し、オリンピック競技存続を確実にするためにも、今回の再選挙は失敗が許されないと考えられています。今回の会長候補者は現職のウマール・クレムレフ氏(ロシア)とフォルスト氏の2名です。