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国際】IBA「性別テスト」失格選手の気になる今後

2023-04-24 22:48:05

日本でも馴染みのあるリン選手

 

 先月の女子世界選手権2023で実施された性別テストにより、メダルを剥奪された出場者には、前回大会を含めて過去3度の金メダル獲得実績のあるリン・ユーティン選手(中華台北)もいました。その後、同選手は、自国内で再検査が実施され、異常なしの結果が報告されており、今年、中国・杭州で開かれるアジア競技大会(兼ボクシング・オリンピック予選)など、今後の試合出場が気になります。
 この性別テストは、主催するIBA(国際ボクシング協会)がこの大会で初実施し、「大会の任意のタイミングでこれを希望することが可能であり、その指示を選手は拒否することができない」というルールでした。IBAの性別に関する試合出場資格は「生まれた時の性別であること」が条件となります。
 リン選手以外では昨年の前回大会の銀メダリストだったイマネ・ケリフ選手(アルジェリア)の決勝出場権も剥奪され、準決勝で敗れたジャンジャエム・スワナフェン選手(タイ)が、決勝戦に臨みました。ケリフ選手は失格を不服として、アフリカ競技大会(兼ボクシング・オリンピック予選)出場の意思を既に表明しています。
 リン選手は来日経験も多く、東京オリンピックで金メダルを獲得した入江聖奈(当時・日本体育大学→引退)を始め、日本人選手との対戦歴も多くあります。今回は準決勝でカリーナ・イブラヒモワ選手(カザフスタン)に敗れましたが、表彰式までに銅メダル獲得が取り消しとなり、リン選手に準々決勝で敗れたスベトラーナ・スタネバ選手(ブルガリア)がそのメダルを獲得しました。
 いずれもホルモンを検査する上での血液の数値が「高すぎる」という結果から「資格基準を満たしていない」との結論が出ました。

失格を認めないケリフ選手
(PhotosⒸIBA)

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