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国際】IBAから新団体『ワールドボクシング』が独立

2023-04-18 19:37:23

 IBA(国際ボクシング協会)とIOC(国際オリンピック委員会)の関係修復に長い月日がかかる中、今年、欧米十数カ国による男女世界選手権のボイコット(不参加同盟)運動が起こりましたが、その当該国の役員を中心とした新団体『ワールドボクシング』の設立が今月発表されました。
 この団体は11月に第1回総会をおこなうまで米国、ドイツ、英国、オランダ、ニュージーランド、フィリピン、スウェーデンの代表者で構成される暫定執行委員会によって主導され、そのメンバーには、リチャード・トーレス・ジュニア選手(米国=男子スーパーヘビー級・銀)、ローレン・プライス選手(英国=女子ミドル級・金)と、東京オリンピック・メダリストも2名入っています。

 ワールドボクシングに携わる以前にIOC の業務を10年間おこなったサイモン・トゥールソン氏は「現在ワールドボクシングはIOCとコミュニケーションを取っていない」としながらも「そのために、スイスで認められた連盟を設ける」と話しており、英国で約1700件のスポーツ仲裁に携わった組織との連携なども発表しています。また、IOCとの連携には最低2年かかるとして、来年のパリ・オリンピックの関与は視野に入れていないとも述べました。
 これ以前からボイコット運動の参加国が、今年後半に世界選手権の代替大会をオランダで開催する予定が報道されており、これはジュニアからシニアまでの年齢層をカバーするとされています。
 ワールドボクシングは「IBAとは争わない」と主張していますが、IBA側は「我々の完全性を破壊する不正な組織を設立する以外の理由はない」として、新団体に関与したIBA加盟国の除外処分を視野に入れていくことを示唆し、強く警告しました。
 IBAは1946年に設立されたアマチュアボクシングを統括する唯一の団体で(当時の名称はAIBA)、1920年からアマチュアボクシングを国際的に管理していたFIBAが、第二次世界大戦の影響で評価が下がったことが台頭のきっかけとなったとされていますが、今回のボイコット運動もウクライナで起こっている戦争も理由に用いられています。

 

[関連リンク]

国際ボクシング協会(IBA)の公式ウェブサイト

ワールドボクシングの公式ウェブサイト

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