IOC(国際オリンピック委員会)は6月22日にオンラインで開催した臨時セッションで、IBA(国際ボクシング協会)の統括競技団体資格を正式に取り消しました。決定はIBAに関する6月2日付けの現状報告に基づき、オリンピック憲章の規則3.7に従ったものです。この報告書は、6月7日のIOC理事会にて決議が採択されました。
取り消し決定についてIOCは、「2021年12月9日にIOCから通知した資格停止解除の条件を、IBAが満たしていないことを、報告書は明確に示している」と説明しています。この決定によって、2028年ロサンゼルス・オリンピックでのボクシング競技に、IBAが関与しないことも改めて告知されました。
また、IBAの動向次第で2024年パリ・オリンピックでのボクシング競技中止も一時的に示唆されていましたが、こちらもIBA関与なしの競技実施が発表されました。
一方のIBAは資格取り消しに関して、理事会後から強い反発姿勢を示しており、CAS(スポーツ仲裁裁判所)に訴え、その裁定が下されるまで取り消し勧告の執行停止を求めましたが、IOCはこの要求を却下しました。