明日、2月11日に新型コロナウィルスと戦う医療従事者や患者を支援するボクシング・チャリティーイベントとして東京・代々木競技場第一体育館で開かれる『LEGEND』では、出場者募集の声がかかった時点で、全日本強化合宿を行っていた東京五輪の予選・本選に出場する男子メンバーでは「自分も出たい」と話題になっていたとのことです。
中でも特に熱心にSNSなどで「ラブコール」を発信していたのは男子52kg級(フライ級)で東京オリンピック出場が内定している田中亮明(中京高校・教諭)でした。
最終的には、内定選手で唯一対戦相手が決まらなかった田中ですが、気持ちを切り替え、出場する他の内定選手を全力で応援したいとのことです。
このイベントは3分3ラウンドのエキシビション・スパーリングとして勝敗はつけられません。しかし記者会見でプロボクシング元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二さんが「アマチュアに負けないで欲しい」とプロボクシング関係者のプライドをのぞかせた一方、田中も「アマチュアはプロに負けないと信じている」と語っており、プロ・アマの両ボクシング界にとって、この歴史的交流には決して譲れない思いもありそうです。
出場するオリンピック代表に関して、田中の予想では「成松(大介)さんは腰と足のケガが重要だけど、かばいながら戦えるキャリアがあるし、(岡澤)セオンは相手との年齢差が活きる。森脇は相手と一緒に練習している関係をプラスにできるかどうか」。
田中はプロボクシング世界3階級制覇の弟・田中恒成選手とテレビ番組の企画でスパーリングを公開したことがあり、今回の出場プロボクサーでは井上尚弥選手、京口紘人選手と公式戦での対戦経験があります。