インドのニューデリーで先月開催された女子世界選手権に参加しなかった国・地域のうち、11チームの公式的な辞退理由には、ウクライナで続く戦争に抗議するボイコット(不参加同盟)の姿勢が記されました。
戦争の当事国であるロシアとベラルーシの選手が出場する国際大会に関して、ウクライナ政府はオリンピック予選も含めてボイコットすることを表明しましたが、これにはアメリカ国内などから「スポーツの明白な政治化」として異論を唱える第三国の声も出ています。
IOC(国際オリンピック委員会)は、全世界で起こっている約70の武力紛争や危機に関して「我々はオリンピック憲章の原則に従っている」として、ロシアとベラルーシの選手に関して、国際大会出場を禁止するスポーツ全体の流れに「戦争をサポートせず、軍に所属していない場合は、選手からこれを解除するべきだ」との勧告をおこないました。
一方では、ボクシング以外の競技でも上述2カ国の参加する国際大会をボイコットする計画が報道されており、スポーツ界全体で混沌が続いています。
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