オリンピック・ボクシングにおける唯一の統括団体であったAIBA(国際ボクシング協会)は、現在、「未解決課題が山積みである」という理由から、IOC(国際オリンピック委員会)の公認団体から一時除外されている状況ですが、一方でIOCは、今月10日の理事会で、これまで暫定的な承認だったキックボクシング、ムエタイ、サンボといった格闘技3種目の国際競技連盟を、正式承認する方針を固めました。
来月の東京オリンピックで実施される格闘技種目は、ボクシング以外にレスリング、柔道、テコンドー、空手があります。空手の実施が継続されず、AIBAが除外された現状もある中、この動向は多種の格闘技団体から注目されており、WAKO(世界キックボクシング協会)は「この目標に焦点を合わせて水準を上げる」と早速意志を表明しています。
オリンピック種目に採用されるには、「50以上の加盟国」や「WADA(世界アンチ・ドーピング機関)のプログラム実施による健全な競技証明」など、いくつかの条件を満たす必要があり、何よりオリンピック憲章に準拠した法令と活動を行う必要があります。
今回、格闘技種目以外では、チアリーディング、アイス・ストック・スポーツ、ラクロスの国際競技連盟に承認が決まり、7月20日と21日に東京で開かれる総会で正式決定される予定です。
(いずれにせよボクシングには「未解決課題」の早期解決が求められます)