今年でちょうど100年間、この競技を世界的に統括してきたAIBA(国際ボクシング協会)は、正規の協会長を決めるために重要だった来月20日の臨時総会の開催地を、日程を変えぬまま、スイスのローザンヌからハンガリーのブダペストに移すことを決定しました。
現在、AIBAではモロッコ人医師のモハメド・ムスタザン氏が暫定会長になっていますが、同協会には「暫定会長を立ててから365日以内に正規の会長を決めなければならない」という基本法が存在します。ムスタザン氏の暫定会長就任は昨年3月29日ですが、今回のAIBA臨時総会では、改革委員会による「基本法変更に関する投票」も行われます。これにより、ムスタザン氏が引き続き、暫定会長に留まることは合法化される可能性もありそうです。
規則に従って組織を運営することはAIBAを競技運営団体から除外したIOC(国際オリンピック委員会)に、権利復活をアピールために必要不可欠であり、今回の臨時総会は、競技運営の未来を左右するものになるはずです。
「365日」が近づくムスタザン暫定政権