紛争や迫害などで国を追われても、スポーツに取り組み続けるアスリートたちから構成される「難民選手団」は、2016年リオデジャネイ・オリンピックで初登場し、東京オリンピックでも結成されます。
この選手団は今回は55選手による構成が予定されており、メンバー発表は6月20日の『世界難民の日』前後が予想されています。
IOC(国際オリンピック委員会)は、オリンピックを目指す難民アスリートに過去4年間で約2億円の奨学金を出資してきました。適用されたアスリートにはボクシング競技のファリド・ワリザデー選手もいます。
7歳で母国アフガニスタンを出て、不法入国による刑務所生活も少年時代に経験したワリザデー選手は、オリンピック公式メディアで「ポルトガルでボクシングを始める前の私には夢を抱くだけの気力もなかった。しかしサンドバッグを打つ中で心の傷が回復し、オリンピックを目指したいと思えるようになった」とコメントしています。