東京オリンピックのボクシング競技では、本来、5月13日からフランスのパリで世界最終予選が行われる予定でした。その前にアジア・オセアニア予選が当初開催されるはずだった中国の武漢から、世界的な感染拡大を起こしている新型コロナウイルスの影響は、例えば中国代表が外国に隔離され続けるなど、海外のボクシング界にも様々な影響を及ぼしています。
南米、ガイアナの予選代表メンバーは1月4日からキューバでの合宿を開始したものの、自国の空港が6月までほぼ閉鎖状態にあるため、現在もキューバに隔離された状態となっています。一方でキューバの予選代表メンバーは、1月、カザフスタンの世界ボクシングアカデミーで日本も合流した合宿を行い、その後は無事に帰還しました。ガイアナでは新型コロナウイルスで感染者109名、死者10名が出ており、キューバでは感染者1783名、死者77名が出ています。
インターネット、SNSが普及したこの現代社会でさえ、自分自身の周りだけがトレーニングを滞らせているように感じがちな新型コロナ禍ですが、世界中が「かつてない自粛」を行っており、極端にフラストレーションをためなくてもいいのかも知れません。ですが、だからこそ「かつてない工夫」が求められているのも世界中から感じられます。
カザフスタンでのキューバ・チーム
(今年1月)
(今年1月)