マスだけではなく、スパーリングでも「女だからと言って手は抜かないで欲しい」と日頃から男子の相手に頼むと言う鬼頭(写真中央)
ヨルダンの首都アンマンで開かれる東京オリンピックのアジア・オセアニア予選(3月3日〜11日)に向け、10日、東京・北区のナショナルトレーニングセンターでは、合宿で滞在している日本代表メンバーのうち、女子代表の並木月海、入江聖奈、濱本紗也、鬼頭茉衣、津端ありさが公開練習を行いました。正月のカザフスタンでは実戦練習を存分にこなした彼女たちですが、階級を問わず、国内にスパーリング・パートナーが少ないのは確かです。そのため、今回の合宿では練習相手として、駿台学園高校から男子の選手たちが呼ばれ、全国大会で好成績を収めている選手たちと、性別の垣根を超えて練習に励んでいます。余談までに、その中には男子の代表である森脇唯人の弟、森脇海人(駿台学園高校)の姿もありました。
本来より1か月延期された大陸予選について、いずれの選手も「成長期間が増えた分、いっそう楽しみ」といった様子で目にも闘志が宿っていました。予選に出場する男女の日本代表は、今月29日に日本を発ちます。
【代表選手】
女子51kg(フライ)級:並木月海(自衛隊体育学校)
女子57kg(フェザー)級:入江聖奈(日本体育大学)
女子60kg(ライト)級:濱本紗也(日本大学)
女子69kg(ウェルター)級:鬼頭茉衣(中京大大学院)
女子75kg(ミドル)級:津端ありさ(西埼玉中央病院)
男子52kg(フライ)級:田中亮明(中京高校教員)
男子57kg(フェザー)級:堤駿斗(東洋大学)
男子63kg(ライト)級:成松大介(自衛隊体育学校)
男子69kg(ウェルター)級:岡澤セオン(鹿児島県体育協会)
男子75kg(ミドル)級:森脇唯人(自衛隊体育学校)
男子81kg(ライトヘビー)級:梅村錬(拓殖大学)