2016年リオデジャネイロ・オリンピックへの出場後、産休で選手活動を休止していた女子51kg級のマンディ・ビジョルド選手(カナダ)は、東京オリンピックの米大陸予選が中止となり、近年の国際大会の成績順位で出場選手を決める新システムについて、IOC(国際オリンピック委員会)に異議申し立てを行ったと、自身のSNSなどを通じて報告しました。
米大陸予選は、5月10日から16日までアルゼンチンのブエノスアイレスで開催し、男子33選手・女子16選手にオリンピック出場権が割り当てられる予定でしたが、同国の新型コロナウイルス被害が深刻化。短期間で別の国の会場を確保ことが現実的ではないとして、IOCのBTF(ボクシング・タスクフォース)は、4月15日、予選の中止を発表していました。
リオ・オリンピック以前にも、米大陸競技大会で2大会連続の金メダル獲得などの実績を持つビジョルド選手は「IOCがテーマにしている男女平等の観点からも、法的に異議を申し立てるべきだと判断した」と説明しています。