写真:ピン級で無敵だったメアリーコム(中央)は36歳の今もフライ級でオリンピックに挑み続けている。(AIBA)
IOC(国際オリンピック委員会)のボクシング特別作業部会は、各大陸から男女1人ずつ、2020年東京オリンピックのアスリート大使を選び、ヨーロッパの男子では2008年北京オリンピックと2012年ロンドン・オリンピックで金メダルを獲得後、現在、プロボクシングに専念している Vasyl Lomachenko(ウクライナ)が選ばれました。ヨーロッパの女子にはすでに引退を表明している Sarah Ourahmoune(フランス)が選ばれています。
その他、米大陸ではリオ・オリンピック金メダルや世界選手権4連覇などの実績を持つ Julio Cesar La Cruz(男子=キューバ)と現在プロで12連勝中の Mikaela Mayer(女子=米国)、アジアではリオ・オリンピック、世界選手権、アジア選手権で銅メダルを獲得した Hu Jianguan(男子=中国)と軽量級の「伝説」ことMangte Mary Kom(女子=インド)、オセアニアでは英連邦競技大会2連覇などの実績を持つ David Nyika(男子=ニュージーランド) と同競技大会優勝経験を持つ Shelley Watts(女子=豪州)、アフリカでも大陸の枠を超えた活躍を見せるLukmo Lawal(男子=ナイジェリア) とKhadija Mardi(女子=モロッコ)が選ばれました。大使にはオリンピック憲章やIOC倫理規定、世界アンチドーピング機関などの規則に違反しておらず、「魅力的な人格」であることが求められています。11年前に弱冠20歳でオリンピック金メダルと大会最優秀選手賞(バルバルカー杯)を獲得後、国際大会の金メダルを総なめにし、今も現役最強プロボクサーと評されるロマチェンコ。そんなスーパースターも、大使として、東京オリンピックや関連イベントで来日にする機会があるかもしれません。