1月28日の公開練習後、午後1時30分から東京・北区の『味の素ナショナルトレーニングセンター』で行われた東京オリンピック・ボクシング競技の予選代表・開催国枠候補の記者会見。その質疑応答から、女子の51kg級・並木月海(自衛隊体育学校)、57kg級・入江聖奈(日本体育大学)、60kg級・濱本紗也(日本大学)、69kg級・鬼頭茉衣(中京大大学院)、75kg級・津端ありさ(西埼玉中央病院)のコメントをピックアップしました。
――年明けから続いた国内外の合宿では、どんな成果がありましたか。
並木(↑写真)「カザフスタン合宿では海外の選手の雰囲気とか空気感的なものをしっかり味わいたいと思っていました。それを試合で使っていきたいと思っています」
入江「私は相手を下がらせるための入り方を重点的なテーマにやって来て、カザフスタンで、調子がいい時はそれをできたので、もっといつでも出せるように、今後仕上げていきたいと感じました」
濱本「私が毎回持っている1つのテーマは“打ち負けないこと”です。カザフスタンでの成果としては、相手によってテーマがクリアできる時とできない時があったので、その経験をしっかり試合で活かせるようにしたいと思います」
鬼頭「私の階級では、国際大会に出ると自分より体の大きい選手が多いので、大きい選手に対し、どう距離を詰めていくのか、入り方のバリエーションを増やす練習をして来ました。まだまだ完全に身に付けきれているとは言えないので、今後も練習していきたいと思っています」
津端「私は、自分の距離感だったり、戦い方を見つけることをテーマにして、カザフスタンの選手と向き合いました。向こうの選手はパワーが強かったので、私にはスピードや足の動きが鍵になると見つけることができました」
――ウィルス性肺炎の流行でアジア・オセアニア予選が2月の武漢から3月のアンマンに変更されたことは、どう影響しますか?
並木「体調を崩して先の大会に出られないとはなりたくなかったので中止になって良かったと思う反面、早く決めて東京オリンピックに調整を持って行きたかったとも思いました。良いほうに考えて、調整期間が延びた分、もっといい状態に持っていけるように頑張っていきたいと思います」
入江(↑写真)「肺炎にはなりたくなかったのでほっとしていますが、2月でも3月でも最高の状態で臨むだけです。1か月延びた分、さらに強くなってリングに上がれるようにしたいです」
濱本「肺炎にならなくて良かったと思っています。1か月延びた分、しっかり練習してもっと強くなって臨みたいと思います」
鬼頭「私も延期になったことは結構前向きにとらえていて、1か月多く調整できるので、しっかり課題を持って練習して、3月を迎えられればいいかと思っています」
津端「この状況で中国に行くのは不安だったので、延期になってよかったと思います。1か月延びたのでその分、自分のベストを高めたいと思っています」
――自分を動物に例えると何ですか?理由も教えてください。
並木「私は小さいのでアリで」
入江「ちゃんとボクシングで表せているのか分からないですけど、カエルが好きなので、カエルみたいなボクサーを目指したいと思います」
濱本(↑写真)「私は鳥だと思います。鳥が好きなので鳥です」
鬼頭「自分はいい意味でも悪い意味でも前に突っ込んでしまうのでバッファローです」
津端「体が大きいので熊にします」
――アジア・オセアニア予選に改めて、皆さんどんな目標を持って臨むか教えてください。
並木「自分のボクシングをしっかりして、自分で出場枠をつかんで、本戦につなげられたらと思います」
入江「女子で初めてのオリンピック出場者になれるように、自力で枠を取ってきます」
濱本「一戦一戦集中して、オリンピック出場を決めたいと思います」
鬼頭(↑写真)「全力で取り組んで結果はついてくればベストだと思っています」
津端(↓写真)「一生懸命頑張ります」