AIBAとセルビア連盟の両会長
AIBA(国際ボクシング協会)は、男子のエリート(成年)を対象とした次回の世界選手権に関して、正確な日程の決定を保留しながらも、予定通り、今年11月にセルビアの首都ベオグラードで開催する意向を改めて示しました。
これは今月、ユース世代を対象としたバルカン国際トーナメントの調印式に出席したAIBAのウマル・クレムレフ会長が、セルビア・ボクシング連盟のアレクサンダル・ヴチッチ会長と会った際に改めて発表されたものです。
また、会合では、オスカー受賞作映画などでも知られるセルビアの人気俳優、ミロス・ビコヴィッチさん(写真右)が大使になることも決定しました。
大使任命についてビコヴィッチさんは「映画の役作りを通じてボクシングを学び、このスポーツが高貴であり、痛みを乗り越えるために感情のコントロールを教えてくれることや、自分自身のために立ち上がる方法を教えてくれることを知った。これは俳優業に通じる哲学だ」と競技への愛着を語り、今後はマスメディアやSNSを通じて、世界選手権を大々的に宣伝することを約束しました。
ベオグラードは1978年に世界選手権の第1回大会が開催された都市で、昨年4月、当初開催権を得ていたインドのニューデリーが手続き不十分であったため、変更で開催都市に決まりました。1978年大会では日本代表の石井幸喜(自衛隊体育学校)が51kg級の銅メダルを獲得しており、その後、日本勢では川内将嗣(専修大学)が64kg級の銅メダル、村田諒太が75kg級の銀メダルを獲得しています。
(ヨーロッパではすでにその他の国際トーナメントも開催されています©AIBA)