欧米諸国で広がる世界選手権のボイコット(拒否同盟)運動に対し、大会主催団体のIBA(国際ボクシング協会)はその主導者とされるボクシング関係者5名に、同協会独自のシステムであるBIIU(ボクシング独立インテグリティユニット)を用いて、調査を開始しました。
このボイコット運動は、先月8日に米国が「IBAにおける進行中の失敗とオリンピック憲章の尊重」を理由に宣言し、今年開催される男子と女子の両方で、世界選手権の不参加を表明しました。以降にノルウェー、ウクライナ、ポーランド、スイス、オランダ、英国、アイルランド、チェコ、スウェーデン、カナダが少なくとも今月開催される女子世界選手権ニューデリー大会(インド国内)への不参加を表明。ウクライナで続いている戦争の影響も理由に挙げられ、そのほかの国でも不参加の兆候がありました。
IBAは不参加を決めた国のトップ選手から参加の希望があった場合、国旗・国歌を用いた参加を保証。その一方で、この男女の世界選手権が、2024年パリ・オリンピックの予選を兼ねるシステムも発表しています(IOC非公認)。男子の世界選手権は5月にタシュケント(ウズベキスタン国内)で開催されます。
IBA会長のウマール・クレムリョフ氏(ⒸIBA)