日本にとって史上2人目の金メダリスト誕生となった今回の世界ユース選手権。男子60kg級を制覇した堤麗斗(東洋大学)の活躍は、外国の関係者からも高い評価を得ている一方、1、2回戦の時点では、男子52kg級・吉良大弥(王寺工業高校)もAIBA(国際ボクシング協会)の公式ニュースなどで取りあげられていました。
男子10階級の国別金メダル争いでは、女子インドの7階級制覇ような独走はなく、ロシアとカザフスタンの2階級制覇が最多でした。吉良の表彰台入りを僅差で阻んだシャクゾッド・ムザファロフ選手(ウズベキスタン)も、金メダルを獲得しています。最終的に52か国から男女計414選手が参加し、ヨーロッパが39個、アジアが37個、アメリカ大陸が4個のメダルを獲得しました。
小中学生の公式戦を実施する10年以上前の日本では、ジュニア(15歳・16歳)やユース(17歳・18歳)の大会での活躍は、現実的ではありませんでしたが、今大会では開催前から、日本の複数メダルを予想する声も海外メディアから出ていました。現在、AIBAは大会最優秀選手について、SNSでも意見収集していますが、第三国からも「日本のマニー・パッキャオ」の印象を持たせた堤を推す声が多いです。今後も日本ボクシングの成長にご期待ください!
(Photos by AIBA)